「トヨタ・イスト」、フルモデルチェンジで3ナンバーに
2007.07.30 自動車ニュース「トヨタ・イスト」、フルモデルチェンジで3ナンバーに
トヨタ自動車は、ハッチバックモデル「ist(イスト)」をフルモデルチェンジ。2007年7月30日に発売した。
■ボディもエンジンも大型化
2002年5月にコンパクトカー「ヴィッツ」の派生モデルとしてデビューした「ist(イスト)」が、5年目のフルモデルチェンジで2代目になった。
SUVテイストを加え、クロスオーバーシルエットを得たという新型は、ひとまわり大型化し3ナンバー枠に突入。もはや、ヴィッツとの違いは誰の目にも明らかである。
エンジンも従来の1.3リッター&1.5リッターから、1.5リッター&1.8リッターのラインナップへと一段階アップ。トランスミッションは、前者にはCVTが、後者には4段ATが組み合わされる。1.5リッターモデルのみ、FFモデルに加えて4WDモデルも選ぶことができる。
価格は、ベーシックグレードの「150X」が165万9000円で、アルミホイールやフォグランプを備える上級グレードの「150G」が178万5000円。4WDモデルは、それぞれ21.0万円のアップとなる。
1.8リッターモデル「180G」は、FFのみのラインナップで189.0万円だ。
月の目標販売台数は2000台。先進性や個性を重視する団塊ジュニア世代にアピールするという。
■SUVテイストを添加
デザインのコンセプトは「タフ&アクティブ」。コンパクトなハッチバックボディをSUVらしく仕立て、ショート&ワイドな踏ん張り感のあるデザインとした。
ボディサイズは、全長×全幅×全高=3930×1725×1525(4WDは1540)mmで、ホイールベース=2460mm。先代と較べて幅は30mm広くなり、いわゆる3ナンバー枠に。全長は85mm、ホイールベースは90mm長くなった。
なお、現行型「ヴィッツ」と比べた場合、80mm長く、30mm幅広く、5mm高い。
インテリアは、インストゥルメントパネルから浮き上がったセンタークラスターが特徴。「岩に沿って滑らかに流れ落ちる滝」をイメージしたという。先代でそこに置かれたセンターメーターは、コンベンショナルにステアリング奥に移動した。
メーターそのものの意匠は、スピードとタコの指針を同心円(コンセントリック)に配したオプティトロンメーターで、「先進的でスポーティなデザイン」(リリース)と主張される。
車速に応じて操舵アシストを行う電動パワステが標準。チルト&テレスコピック機能も備わる。
また、前後席間距離を880mm(先代比+30mm)とし、フラットフロア(FFモデル)化により後席の足もとスペース拡大。さらに、リアシートにスライド&リクライニング機構が標準で備えるなど、居住性が高められたのもアピールポイントだ。
■サイド&カーテンエアバッグが標準
エンジンは、1.5リッター(109ps/6000rpm、14.1kgm/4400rpm)と1.8リッター(132ps/6000rpm、17.5kgm/4400rpm)の、2種類をラインナップ。前者にはCVTが、後者には4ATが組み合わされる。
燃費は、1.5リッターFFモデルが18km/リッター(10・15モード)で、「平成22年度燃費基準+10%」を達成。全車「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」の認定を取得している。
サスペンションは、フロントがマクファーソン・ストラット、リアはトーションビーム式で、先代よりもひとまわり大きな16インチホイールが組み合わされる。
安全性も新型のセールスポイントだ。2トンクラスの大型車を想定した55km/hでの全方位衝突試験をクリアし、同排気量クラストップレベルの衝突安全性を主張する。
運転席&助手席のエアバッグはもちろん、SRSサイドエアバッグとSRSカーテンシールドエアバッグは、全車標準。さらに、追突時に乗員のむち打ち症を軽減する「アクティブヘッドレスト」もフロントの2座に標準で備わる。
(webCG 関)
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