300psの「アウディTT」、スパルタンな装いでデビュー
2007.05.24 自動車ニュース300psの「アウディTT」、スパルタンな装いでデビュー
独アウディは、2007年5月16-20日に開催されたハイパフォーマンスカーのイベント「第26回ヴォルターゼツアー」で、「アウディTT クラブスポーツクワトロスタディ」を発表した。
■プレミアム×スパルタン
「アウディTT クラブスポーツクワトロスタディ」は、デザインコンシャスな「アウディTT」を純粋なドライビングマシンに仕立て上げた、コンセプトモデル。
「プレミアムレベルの“スパルタン”とは何か?」をテーマに開発したという。
オープンボディは、キャビンの上半分、Aピラーとキャンバストップを丸ごと取り去った、古典的なロードスタースタイルだ。
ドライバーの目の前には、フロントウィンドウの代わりに低めのウィンドスクリーンが置かれるのみ。ロールオーバー・バーもフラット化され、スポーツバケットシート上端までの高さにとどまる。
ハンドルを省いた左右のドアは、リモコンで開閉。サイドミラーを小型化するなど、フラッシュサーフェース化を図った。
フロントまわりは、昼間点灯のLEDランプと、グリルからボンネットに移された「4リングエンブレム」が特徴。対するリアは、バンパーからむき出したステンレスサイレンサーと楕円形テールパイプのデュアルエキゾーストシステムが異彩を放つ。
■インテリアはアルミがポイント
インテリアも同様のテーマで開発された。運転席と助手席のスポーツバケットシートには4点式シートベルトが与えられ、ステアリングのスポーク、ペダル類、シフトレバーとゲート、ドアハンドルなどにアルミを多様。スパルタンなキャラクターを強調された。
ただし、ダッシュボードのエアベント内に高級オーディオ「バング&オルフセン」のMP3プレーヤーを仕込むなど“プレミアム”な部分も。時計やオドメーターは、スパルタンな1台、という基本コンセプトに基づいて、省略された。
■300psオーバー
その心臓、2リッターターボのTFSIユニットは吸気系などにチューニングを施し、300ps以上を発生する。エンジンカバーを取り去り、冷却水のリザーバータンクをクロスフレーム内に、ABSシステムをインテリアにそれぞれ移設。ボンネット内はエンジンの存在感が際立つシンプルな構成となった。
組み合わされるギアボックスは、2ペダルMTの「Sトロニック」。駆動方式は、おなじみ「クワトロフルタイム4WDシステム」だ。
足まわりは、20インチの大径ホイールに265/30R20のシューズの組み合わせ。RS4やS4などのハイパフォーマンスモデルに装着されるセラミックブレーキが、TTモデルで初めて採用された。
アウディは、「TTクラブスポーツクワトロ」の少量生産を検討しているという。日本市場への導入については未定とのことだ。
(webCG 関)
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