【長期リポート】MINIの新旧比較
2007.04.02 internet NAVI【長期リポート】MINIの新旧比較
自動車専門誌『NAVI』で使われる長期リポート車の1台「MINIクーパー・コンバーチブル」を担当するナカムラ(現CG編集部員)が、新型MINIクーパーと、“まだ現行モデル”クーパー・コンバーチブルを比較しました!
まだ現役
そりゃあ、機械はあたらしいほうがいいに決まっている。MINIだってすでに多くのメディアで伝えられているように、新型はきびきびしたハンドリングをそのままに、しなやかな足まわりやスムーズなトランスミッション(6MT&6AT)、ナチュラルなフィールの電動パワーステアリングなど、別モノといっていいほどパワートレーンが進化を遂げた。一見、カタチは変わったように見えないけれど……。
ということで、今回はMINIクーパー・コンバーチブルと、新型クーパーを比較してみた。ご存知の通り、英国オックスフォード工場では現在も新旧MINIが混在してラインを流れている。MINIコンバーチブルは、これまでのモデルが継続販売されるのだ。
【写真・中】
幌とスチール製のルーフという違いはあるものの、フロントサイドウィンドウの大きさをくらべて分かるとおり、新型はショルダーラインが高め。
以下、写真上段・シルバーが新型「MINIクーパー」、下段・オレンジが先代「MINIクーパー・コンバーチブル」。
【写真・下】
新型(=左)は歩行者保護ボンネットフードを採用したため鼻先が高くなった。NAVIのMINIコンはローダウンしているが、それでも繊細に見える。
エンジンもATも
新型クーパーはバルブトロニック(をベースに開発された無段階可変バルブ・コントロール・システム)付き120psの1.6リッターエンジンを搭載する(これまでは116ps)。特に3000rpmを超えたあたりからのトルクの盛り上がりが気持ちいい。
クライスラーとの合弁によるこれまでのブラジル製エンジンと同じ排気量とは思えぬほど軽く吹けあがり、速い。
エンジン音もさらに迫力ある音にチューニングされているが、一方で100km/h巡航で6速約2250rpmと、クルージング時の静粛性は高い。渋滞時などストップアンドゴーを繰り返すと若干発進でもたつくことがあるものの、パドルシフトを楽しめる6段ATもいい。
ちなみにハイペースでの高速クルージングや渋滞の街中を含めた試乗時の平均燃費は10.4km/リッターだった。
【写真・上】
新型はテールランプが幅広くなり、ウィンカー部分がセンターに移動した。
【写真・中】
新型はボンネットフードを開くと、ヘッドライトユニットがボディ側に残る。対する先代は大胆な開き方。
【写真・下】
センタースピードメーターは、先代の16.5cmに対して、新型は20.5cm(実測値)。
コンバーチブルは?
先代もけっして新型に負けてはいない。正直に言って、パワートレーンは新型に分があるのは仕方ない。しかし、先代のポイントは抑揚あるボンネットとフロントマスク。さらにメッキの使い方からか、高級感もこちらのほうが高い。
室内に目をやれば、エアコンやオーディオを挟むセンターコンソール両端の形状やシルバーのウィンカーレバーなど、これまでのMINIのほうがなんとなくコストを意識しないで作ったような「お金かかってます」感がある。特にご自慢のトグルスイッチは、テーパーされた形状やクリック感が、明らかに新型よりも高質。
【写真・上】
新型の段が付いたインパネ形状は魅力的だが……カラーコーディネートが重要になりそう。
【写真・中】
トグルスイッチは形状、タッチとも先代の圧勝……と思う。
【写真・下】
先代(=左)はエアコンやオーディオを支えるような、センターコンソールサイドのシルバーが魅力的。
重箱のすみをつつくよろこび
結論。エクステリアやインテリアの高い質感を重視するなら、現行MINIコンバーチブルは“買い”である。パワートレーンの進化は想像以上だったけど。
(文=現CGナカムラ/写真=市健治)
【写真・上から1】
カラーコーディネートはなんとでもなるが、形状は先代のほうに、よりこだわりが見える。
【写真・2】
新型の”改悪”ポイント。先代のほうが圧倒的に使いやすい。これは試乗会の時、現地のエンジニアにも伝えた。
【写真・3】
後席へのアプローチは新型のほうがいい。実用面でもっとも大きな改善のひとつ。
【写真・4】
ハッチバックは幅×奥行×高さ=92×58×37cm、コンバチは90×42×37cmで、いずれも必要最小限(実測値)。撮影に使用したスーツケースのサイズは55×40×19cm。
【写真・5】
エンジンスタート/ストップボタンを採用する新型のキー(左)は丸いフラットな部分をスロットに差し込む。

NAVI 編集部
毎月26日発売のカーライフマガジン『NAVI』。日夜取材に追われる編集部員は、加藤編集長はじめツワモノぞろい。どこがツワモノかって?……このコーナーを読めばわかります。
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