F1、GT、MotoGPに8耐……鈴鹿「モータースポーツファン感謝デー」にファン集結
2007.03.05 自動車ニュースF1、GT、MotoGPに8耐……鈴鹿「モータースポーツファン感謝デー」にファン集結
2007年3月3-4日、国内モータースポーツシーンに春を告げるイベント「第20回モータースポーツファン感謝デー」が、三重県・鈴鹿サーキットで開催された。
■スーパーGTテストと併催で
初日の3日には、2週間後にここ鈴鹿で開幕戦を迎えるスーパーGTの公式合同テストが併催された。各メーカーのGT500クラスの07モデルをいち早く見ようとGTレースファンら1万2000人がサーキットを訪れた。
翌4日、4月下旬の陽気といわれた快晴の空の下、二輪、四輪ともにモータースポーツを愛するファンや家族連れなど1万8000人が訪れ、盛りだくさんのイベント、デモ走行、特別展示などを楽しんだ。
■F1 20周年から、8耐 30周年へ
昨06年は、鈴鹿でのF1グランプリ開催20周年を祝う人文字がつくられたが、今年は“ハチタイ”の愛称で知られる二輪の鈴鹿8時間耐久ロードレースが30回目ということで、バイクと人で描く「バイク文字」が朝一番のイベントとなった。
8耐30回大会を記念し、歴史に残る歴代マシン15台や写真がピットを飾った。そのなかから1995年優勝のHonda RVF/RC45 No.11を岡田忠之選手が、1999年参戦マシンHonda RVF/RC45 No.100を武田雄一選手が駆りデモラン。スタンドの観客たちをわかせた。
いっぽう、グランドスタンド裏の広場「グランプリスクエア」では、エンジン始動体験、コックピット体験なと体験ブースやフードコーナーなどが設けられた。またピット前は常に開放され、観客は参加チームのマシンが入ったピットを見てまわることができた。
展示ブース用ピットには、8耐歴代マシンや、スーパーアグリF1チームのSA05、TOYOTA F1シミュレーションなども登場。
さらに「Honda原点の想い 〜いつまでも伝えたいものがある〜」と題した、ホンダ創設者・本田宗一郎の生誕100年を機に昨年東京で開催された特別展も。1952年カブF型や1965年F1マシンRA272、1966年GPマシンRC166や1973年シビックCVCCなどが、多くのパネルとともに披露された。
■モータースポーツ顕彰は鈴木亜久里に
コース上では、スーパーGTやJSB1000、フォーミュラ・ニッポンのマシンをメインストレート上のグリッドに並べての模擬グリッド・ウォークが催され、メインストレートは人で埋め尽くされた。
人垣で見えなくなっている、マシンの横に立っているドライバー、マシンにまたがっているライダーを一目見ようと幾重にも重なる人の波をかき分けて行き、握手、サインをもらって満面の笑みを浮かべるファンの姿もあった。
2006年度にモータースポーツの発展・振興に顕著な活躍を残した個人または団体を対象に鈴鹿サーキットから贈られる「鈴鹿サーキット モータースポーツ顕彰」の授彰式もグランドスタンド前で行われた。
2006年度モータースポーツ顕彰は、スーパーアグリF1チーム(SAF1)鈴木亜久里氏に贈られた。
2006年度モータースポーツ顕彰=スーパーアグリF1チーム(SAF1)鈴木亜久里
2006年度モータースポーツ特別顕彰=テクニカルスポーツレーシング(TSR)藤井正和
2006年度モータースポーツ功労賞=北川圭一
2006年度ライジングスターアワード2輪=富沢祥也
2006年度ライジングスターアワード4輪=該当者なし
■スーパーアグリF1に大きな拍手
スーパーアグリF1チーム壮行会も開催され、06年F1シーンに新チームとして参戦し、2年目のシーズンへの新たなる戦いを目前に控えた、SAF1の鈴木亜久里代表が登場した。
スタンドを埋め尽くしたファンを前に、F1参戦、日本人初表彰台、夢を追い続けた経過など自身のエピソードを、気負うことなく自然に語る鈴木代表。観客は笑いと拍手で応えていた。
そして、07年シーズンに対する抱負を熱く語ると、スタンドからよりいっそうの大きな拍手が沸き起こった。
■07シーズンはスーパーGTで本格始動
コース上では、JSB1000/ST600、フォーミュラ・ニッポン、MotoGP、8耐歴代マシン、スーパーGTのマシンがデモ走行を行った。
15時頃からは、ピット前でドライバー、ライダーがサインや記念写真に応じてくれる「ピットdeサイン会」が行われ、多くのファンたちがお目当てのドライバー、ライダーを求めてピットの端から端まで行ったり来たりと大忙し。人気ドライバー、ライダーには長蛇の列が出来ていた。
鈴鹿サーキットは、2週間後の3月18日、スーパーGTの開幕戦を迎える。
(文と写真=KLM Photographics J)
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