赤毛のアンと「ルート66」“米国31州 1万マイルの旅”(その2) 広く、大きく、雄大
2006.04.11 From Our Staff赤毛のアンと「ルート66」“米国31州 1万マイルの旅”(その2) 広く、大きく、雄大
クルマ好き的に誰もが「やってみたい」(?)、最高速度記録チャレンジで有名なソルトレーク。間欠泉が吹き上げるイエローストーンや、昔ながらの暮らしを現在も続けるアーミッシュが暮らす街などを訪れる。
■速度世界記録! のソルトレーク
ソルトレークは一度自分の目で確かめたかった場所だった。車両実験やCM撮影、最高速度記録チャレンジなどで使われる、有名な塩の平原である。
真っ白な塩の上を走る感触は、思っていたよりクルマに優しい(化学的にはキビシイだろうが)。走行抵抗は大きそうだから速く走るにはパワーも必要。雨が降ったら塩のぬかるみができるのだろうか。
それにしても広い! 干上がった湖の横に走る国道を、80km/h位で2時間ほど移動しても、まだ横方向に見える白い平面の彼方は霞んでいる。
ワイオミングでは、知人宅を訪れた。ここの水は米国一うまいと評判。間欠泉というか、周期的に湧いてくる源流を見にいく。紅葉はまだ始まったばかりだ。
■温泉、山に刻まれた“顔”、旧き暮らしのアーミッシュ
イエローストーンも必見の場所。温泉が吹き上げる間欠泉は有名で、1時間ほどの周期があって四六時中吹き上げているわけではないのだが、タイミングよくすぐ見ることができた。そのずーっと奥の硫黄泉が湧き出て、黄色い山になっている場所に興味津々。
上にあがって見ることはできないが、垂れてくるお湯は温かい。日本の恐山にも似た、吹きだすガスで樹木も枯れている所は、ちょっと不気味だ……。公園自体は大規模で8の字を描くようなコースになっているが、北側の山は降雪で通行止めになってしまい予定のコースがとれず、引き返す感じでロッキーを大回りして越える。とにかく、雄大である。
サウスダコタのブラックヒルズにある山に寄って「ラシュモア」を見る。ワシントン、ジェファーソン、ルーズベルト、リンカーンの4人の大統領の顔を岩に刻んだレリーフで有名な、あの場所だ。インターステーツ90号をラピッドシティで下りてちょっと横にそれるのだが、それらしき高い山は見えず。何度か聞きながら進む。写真で想像していたよりも彫りは新しい。
アーミッシュの村は、オランダからの移民が昔と変わらない生活をいまでも守って暮らしている。移動のアシは馬車。衣服は決まりものの制服のようなものを、みんなが同じスタイルで着ている。男は特徴的な髭をたくわえ、高い帽子を被っている。
うまい具合にアーミッシュの民宿に泊まることができた。完璧に清潔さが保たれており、オーナーは上履きに履き替えるほど。なので、日本流に靴を脱いであがる。お店は無印良品的で比較的安いが、アメリカなのにカードは使えず、現金のみ流通している。
(文と写真=笹目二朗/2006年4月)
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