富士重工、開発中のハイブリッド車搭載システムなどを公開

2005.08.19 自動車ニュース 大澤 俊博

富士重工、開発中のハイブリッド車搭載システムなどを公開

富士重工業は、2007年に試験的に市場導入を予定するハイブリッド車のシステム「ターボパラレルハイブリッド(TPH)」や「リチウムイオンキャパシタ」などを、2005年8月18日に公開した。

TPHは、エンジンとオートマチックトランスミッションの間に、10kWの薄型モーターを組み合わせたものである。
スバル自慢の水平対向エンジン、なかでもターボユニットは、中〜高回転域に達しないと本領を発揮しにくい性格をもつ。低回転域でのトルクをモーターで補うことで、全域で運転の愉しさを損なわず加速性能や燃費を両立できるという。

リチウムイオンキャパシタは、従来のキャパシタに較べてエネルギー密度を高めたもの。キャパシタはバッテリーと異なり、充電&放電を短時間に繰り返すことができる一方、蓄電できる容量が小さかった。リチウムイオンキャパシタは、新技術や新素材を利用して性能を高めた。

富士重工はNECと共同で、2002年にNECと共同ラミリオンエナジーという会社を設立。マンガン系リチウムイオン組電池などの開発を行っている。

(文=webCGオオサワ/写真=NAVI 吉岡卓朗)

富士重工業:
http://www.subaru.co.jp/

富士重工、開発中のハイブリッド車搭載システムなどを公開の画像

【写真上】「スバル R1e」
【写真下】「ターボパラレルハイブリッド(TPH)」

【写真上】「スバル R1e」【写真下】「ターボパラレルハイブリッド(TPH)」

「リチウムイオンキャパシタ」

「リチウムイオンキャパシタ」

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