第215回:突然ですがまたまた買ってしまいましたっ!「スバルR2」“未使用車”試乗記
2005.06.14 小沢コージの勢いまかせ!第215回:突然ですがまたまた買ってしまいましたっ!「スバルR2」“未使用車”試乗記
■基本的なクオリティは高い
というわけでまたまた買ってしまった“ほぼ新車”のスバルR2。って俺、あんまり乗ってないんですけどね。実家用のクルマなんで。たまーに、クルマがなくて足代わりに乗るくらい。
ジックリ乗った試乗記とは違って、正直、感想は薄いです。でも“買ったからこそわかった”部分もあるのだ。
まずね。感想は〇×二通りあるんだけど×の方から行くと、やっぱ軽自動車、特に最低グレードの装備スカスカ具合ってかなりのもの。特に普段乗ってる広報車はオプションてんこ盛りだから、それに比べるとね。
オーディオはしょぼいCDラジオのみ。音にツヤはなく、その他装備もフォグランプやら最近、コンパクトカーで流行りの“抗菌なんたら”なんてのも付いてない。
インテリアはドアハンドル樹脂ムキ出しで、全体的に黒づくめで営業車っぽい。だいたい最初はフロアマットも付いてなかったくらいだしさ。久々にスカスカです。ある意味、キモチいいくらい。
一方ね。矛盾するようだけど基本的なクオリティは高い。インパネは黒い樹脂とシルバーパネルのツートーンで、横長楕円のスポーティなもの。ぶら下がったインパネシフトも含め、造形的にはちゃんとデザインされている。昔、俺が乗ってた初代「ホンダ・トゥデイ」なんかと比べると別世界。マジメな話、これにアルファロメオのバッジでも付けてイタリアで売れば、結構評判になるような気もする。
■モノ足りないところも
走りもさ。エンジンは低パワーNAの0.66リッター直4なんだけど、それなりに走るし、ギアボックスのCVTに妙なギクシャクはない。結構イイ。
それから全体的なノイズの入り具合とか、ステアリングのちょっとフリクションのある感じとか、硬めの足とか、やっぱり“スバルっぽい”んだよね。ダイレクト感を大切にしてるのがわかる。それとも単純に工作精度の問題か?
でもね。ちょっと長めに乗ると「やっぱ軽か」と痛感するものがあるのよ。
それは走りの物足りなさ、特にステアリングフィールね。前々から思ってたんだけど、イマイチ手応えが物足りなくて、走った気があまりしない。そこはヴィッツやフィットクラスと比べても確実に落ちる。トヨタ・パッソ&ダイハツ・ブーンにはかなり近いんだけど。
タイヤサイズや足回りの剛性、ボディの作りの差なんでしょう。今思い出すと、俺が持ってた「スマートK」は味はないけど、しっかり感はあったんだよね。ステアリングに。シートも決定的に物足りない。これまたスマートKの方が硬いけど絶対的に良かった。特に腰の辺りの落ち着かなさには不満を憶えます。
でも、この2点さえしっかりしてれば、残りは大満足のR2。特に見てくれの良さは、つくづく軽自動車随一! カッコいいです。
(文と写真=小沢コージ/2005年6月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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