新型「日産セレナ」発表、ターゲットは“アクティブ・ファーザー”
2005.05.31 自動車ニュース新型「日産セレナ」発表、ターゲットは“アクティブ・ファーザー”
日産自動車は、5ナンバー・3列シートのミニバン「セレナ」をフルモデルチェンジし、2005年5月31日に発表、同日発売した。
■BIG!EASY!FUN!
古くは1960年代末期の「サニー・キャブ/チェリー・キャブ」にまで遡ることのできる日産の中型ミニバン、「セレナ」のネーミングとしては3代目となる最新型が登場した。
5ナンバーサイズのボディに3列シートといえば、前週に生まれ変わったばかりの「ホンダ・ステップワゴン」がまず頭に浮かぶが(ステップワゴンの詳報はこちら)、先代までのセレナのセリングポイント、両側スライドドアがニュー・ステップワゴンで採用された今、新しいセレナには次なるウリが望まれている。
新型の商品コンセプトは「BIG!EASY!FUN!ボックス」(ちなみにステップワゴンは「ファンダフル・ムーバー」がキャッチフレーズ)。BIGな車内・荷室空間、EASYな乗降・シート操作、FUNなシートアレンジ・アメニティを、ターゲットとする「アクティブ・ファーザーとその家族」に訴求する。
パワートレインは、2リッター直4+無段変速機(CVT)のみとシンプルな構成。FFに加え4WDも用意する。
価格は210.0万円から266.7万円まで。月の販売目標台数を6000台に設定する。
■「シュプールライン」がポイント
ワンボックス然としたカタチのエクステリアでは、フロントドア部分に段差をつけた「シュプールライン」と呼ぶサイドウィンドウの造形がポイント。都会的で個性的と謳う「20RX」「20RS」と、上質で落ち着きあるという「20G」「20S」、主にグリル部分が異なる2つの顔つきがある。
ボディサイズ(FF)は、全長×全幅×全高=4650(+60)×1695(+-0)×1840(+15)mm、ホイールベース=2860mm(+165)と拡大(カッコ内は先代比)。“BIG”な車内をつくるべく、特にホイールベースを大幅に伸ばした。
その車内の広さは、室内長2825mm、同幅1470mm、高さ1355mm。地面からフロアまでの高さは452mm(2列目のステップ部分までは395mm)とした。
ちなみにステップワゴンは、ボディは4630×1695×1770mm/2855mm、車内は長さ2800mm、高さ1350mm、地面〜フロア間は390mm。ホンダのピープルムーバーの特徴である“低床・低重心”が目立つ。
ラゲッジスペース長は3列目をしまって1720mm、左右跳ね上げ式3列目を跳ね上げた場合の幅は810mm。荷室下にも440×1250×235mmの収納スペースがあり、9インチゴルフバッグが収納可能という。
開口幅775mmの両側スライドドアを開けると、跳ね上げ“EASY”な3列目、その名も「イージーアップシート」とご対面。スプリングを用いることで女性でも簡単に操作できるのがポイントで、4段階(シートバックを倒す/シートを持ち上げる/足を畳む/グリップで支える)で荷室を拡大できる。
最後の“FUN”は、各種シートアレンジや収納スペース、エンターテイメントシステムなどのギミックが担う。なかでも1列目と3列目にマイクとスピーカーを設け、会話をスムーズに行えるという「インカーホン(車内会話補助装置)」はジマンの装備とか。
エンジンは、「ラフェスタ」と同じ2リッター直4「MR20DE」ユニット。FFと4WDでアウトプットが微妙に異なり、パワーは2WD=137ps/5200rpm、4WD=129ps/5200rpm、トルクは20.4kgm/4400rpm、19.1kgm/4000rpmとなる。
トランスミッションはお馴染み「エクストロニックCVT」を組み合わせる。
なお、オーテックジャパンが手がける「ライダー」シリーズと、福祉車両「ライフケアビークル」も、フルモデルチェンジにあわせて一新された。
(webCG 有吉)
日産自動車「セレナ」:
http://www.nissan.co.jp/SERENA/
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