街乗りから遠出までこなすコンパクト、新型「日産ノート」発表
2005.01.20 自動車ニュース街乗りから遠出までこなすコンパクト、新型「日産ノート」発表
日産自動車は、「爽快に走り、自由自在に使える」をコンセプトとした新型コンパクトカー「ノート(NOTE)」を、2005年1月20日に発売した。
■6車種目の“SHIFT_”
昨2004年9月にリリースしたSUV「ムラーノ」を先頭に、「SHIFT_」をテーマとするニューモデルを続々と発表してきた日産。6車種目にして最後を飾る「ノート」は、「SHIFT_compact flexibility」(コンパクトのフレキシビリティをシフトする)をテーマに開発されたコンパクトカーだ。
上質な仕上がり、しっかりした走り、便利な荷室などを兼ね備え、街乗りから遠出までフレキシブルに使えるというのがそのココロ。
カジュアル系パーソナルカー「マーチ」に対する、ラクシャリー系「ティーダ」の関係に似て、カジュアル&街乗り重視の「キューブ」に対し、ラクシャリー&ロングツーリングできるコンパクトカーという性格をノートは持つ。
日産いわく、大型車からコンパクトカーに乗り移りたい「ダウンサイザー」が抱くコンパクトカーへの不満を解消するのがノート、とか。
エンジンは、ティーダと同じ「HR15DE型」1.5リッター直4(109ps、15.1kgm)のみで、内外装や装備によってグレードが分けられる。
なかでもFF車に設定されるトップグレード「15RX」は、アルミホイールやルーフスポイラーを装着。硬めにセッティングされた「ユーロサスペンション」を標準装備するスポーティグレードだ。
トランスミッションは、FFにCVT、電気式ヨンク「e-4WD」には4段ATを採用した。
価格は、FFが「15S」の126万円から「15RX」の156万4500円まで。4WDは「15S FOUR」の149万9000円から「15E FOUR」の158万5500円までとなる。月の目標販売台数は8000台だ。
■ショートボディ&ロングホイールベース
ボディサイズは、全長×全幅×全高=3990×1690×1535(4WDは1545)mm。全長は、取り回しやすさの目安といわれる4m未満、高さはタワーパーキングに配慮した設定だ。
クラストップを謳う2600mmのホイールベースによって、広い室内を実現したという。
ちなみにキューブのサイズは、3730×1670×1640mm/2430mm。どちらかというと、7人乗り「キューブキュービック」(3900×1670×1645mm/2600mm)に大きさは近い。
エクステリアは、流れるようなルーフライン、張りのあるフェンダーがダイナミックなフォルムを形成。リアエンドが絞り込んだように見えるのは、ウィンドウグラフィック処理によるものとか。室内空間を犠牲にせずスポーティ感を演出する。低いウエストラインや大型ヘッドランプによって、機能性や使い勝手を表現したという。
インテリアは、上質で落ち着きのあるデザインを目指した。シートは大きさやクッションの厚みをとり、ダッシュボードの表面に表皮を採用して質感を向上。助手席エアバッグの線が見えないようにカバーをかけるなど、細部にまでこだわりを見せる。
■収納効率アップ
ラゲッジスペースには、使い勝手を高める一工夫として「2段マルチトランク」を採用。荷室は、取り外し可能な樹脂ボードで上下に区切られ、床面がフラットな荷室、下はアンダーボックスとして使える。ボードは荷室を前後に分けるパーティションとして利用でき、収納効率を高めた。
加えて、後席ヘッドレストをはずさなくてもシートバックを倒すことができ、簡単に容量を拡大できる。
全グレード、エアコンやCD一体AM/FMラジオなどを標準装備する。ファミリーカーには珍しく、硬めにセッティングされた「ユーロサスペンション」を用意。FFにのみ設定されるスポーティなトップグレード「15RX」に標準、他のFF全車ではオプションで選べる。
なお、日産の関連会社オーテックジャパンが手がける、よりスポーティを目指した特別仕様車「ライダー」と、「助手席スライドアップシート車」などの福祉車両「ライフケアビークル」もあわせてリリースされた。
(文=webCGオオサワ/写真=高橋信宏)
日産自動車「ノート」:
http://www.nissan.co.jp/NOTE/
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