メルセデス・ベンツGクラスがマイナーチェンジ
2012.08.02 自動車ニュースメルセデス・ベンツ、「Gクラス」をマイナーチェンジ
メルセデス・ベンツ日本は2012年8月2日、マイナーチェンジした高級SUV「Gクラス」を発表し、同日販売を開始した。
■インテリアを大幅改良
「メルセデス・ベンツGクラス」が登場したのは、いまから33年前の1979年。特徴的な角張ったフォルムやラダーフレームを採用する基本構造を守りながら、時代にあったパワートレインや装備などを搭載することにより、多くのファンの支持を獲得し、長い現役生活を過ごしてきた。
そんなGクラスに、フェイスリフトが施され、現役を続行する。その内容は、内外装の見直しにとどまらず、インフォテインメントシステムの改良やアシスタンスシステムの搭載、さらにはエンジンの追加にも及ぶ。
新型Gクラスのエクステリアは、これまでどおりスクエアなシルエットを受け継ぎながら、LEDドライビングライトが追加されたフロントマスクや、新デザインのドアミラーを装着することで、新しさをアピールする。ボディータイプは4ドアの“ロング”のみの設定だ。
一方、インテリアはエクステリア以上にモダンに生まれ変わった。インストゥルメントパネルのデザインは一新され、ダッシュボード上部中央の7インチワイドディスプレイと“COMANDコントローラー”によりナビシステムやオーディオが操作できる「COMANDシステム」を搭載することで、最新のメルセデススタイルを手に入れている。
さらに、ドライバーアシスト機構も充実し、例えば、車線変更時に接触事故の危険を警告する「ブラインドスポットアシスト」や、車間距離維持機能を備えたオートクルーズ「ディストロニック・プラス」、カメラやセンサーにより後退時の安全性を確保する「パークトロニック」などが標準装着される。
■6リッターV12搭載の新グレードを追加
ラインナップは、「G550」(1340万円)、「G63 AMG」(1780万円)、「G65 AMG」(3250万円)を用意。G550は、従来どおり5.5リッターV8(387ps)と7段オートマチックが組み合わされる。
一方、G63 AMGはこれまでの5.5リッターV8スーパーチャージャーに代えて5.5リッターV8直噴ツインターボ(544ps)を搭載。7段オートマチックのAMGスピードプラスやECOスタートストップ機能などの採用により、燃費向上を図った。
さらに、Gクラスのトップグレードとして新たに追加されたG65 AMGには、6リッターV12ツインターボ(612ps)を搭載し、量産オフロード車としては最高のパフォーマンスを手に入れている。シートやインテリアトリムにダイヤモンドステッチが施されたナッパレザーがおごられるなど、そのインテリアも実に豪華だ。
伝統とモダンの調和を図りながら、いまなお進化を続けるGクラス。現役引退はまだまだ先のようだ。
(文=生方聡)
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