日産、新型「サニー」で世界基準をめざす

1998.10.21 自動車ニュース

日産、新型「サニー」で世界基準をめざす(10/21)

日産自動車は「サニー」をフルモデルチェンジし、10月20日より発売した。新開発のプラットフォーム、新エンジンなど、さまざまな面で新しくなった9代目だ。

新型「日産サニー」は、 テレビCFで紹介してきた「新世代プラットフォーム」を用いたモデルだ。日産では今後プラットフォームの数を減らして車種開発の合理化をはかることを計画しており、新型「サニー」は第一弾となる。ちなみにプラットフォームとはフロアパネルとエンジンやシャシーなどで構成される機能部品のまとまりのことと日産では定義している。

新型「サニー」はオーソドクスな4ドアボディをもっており、日産では「サニーらしいトラディショナルなスタイリングを継承」と説明している。全長x全幅x全高は4345x1695x1415mmで、ホイールベースは2535mm。500ナンバー枠ぎりぎりのサイズだ。

エンジンは1.3リッターから1.8リッターまで5種類が用意される。なかでも1.5リッター直4NEO「QG15DE」(105ps)や、1.8リッター直噴ガソリンNEO Di「QG18DD」(130ps)は新開発となっている。この1.8リッターエンジンには無段変速機「Hyper CVT」が組み合わせられ、性能と燃費の両面における向上が謳われている。

安全面では車体構造を大幅に見直して衝撃吸収性能を向上させたことに加え、追突をされたとき前席乗員の頚部損傷を軽度におさえるための「前席アクティブヘッドレスト」の採用が新しい。

モデルラインナップは1.3リッターNEO「QG13DE」エンジン搭載の「FE」(5MT/102.6万円)からNEO VVL「SR16VE」搭載の「VZ-R」(187.2万円)で、さらにNEO「QG15DE」搭載の4WDモデル(132.8万円から178.8万円)が加わる。価格は従来型から据え置きとなっている。

お台場のホテルグランパシフィックメリディアンで行われた発表会の席上で、日産自動車の塙義一社長は「新型サニー」と新世代プラットフォームに触れ、「サニーのクラスともうひとつ上のクラスは今回のプラットフォームに統合していく。これで開発期間が短縮し、マーケットにどんどん商品を出すメリットとなる。最近はコンパクトサイズのクルマが(市場で)主流になっている。新型サニーはこのクラスの世界水準でありたい」と語った。同時に、「これからしばらくの間、毎月のように新車を出していく。(それによって)日産は元気になったと思われたい」と抱負を述べた。

これは私の持論だけれど、スタイリングで際立ったクルマはシロウトでも絵で描けるような特徴を備えているものだ。どこかしら印象に残る特徴をもっている。新型サニーはというと、目をつぶってもその姿が浮かんでこない。「オーソドクス路線」と日産では言うが、これは無個性の言い換えである。発表会場でトヨタ(とおぼしきメーカーの)技術者が「トランクルームにはゴルフバッグが4つ入るのか」と感心していたが、我われが乗りたくなるクルマってそれだけではないだろう、と思うのだ。それと安全性が高くなったというぶん、サイドシルが高くなってBピラーが太くなって乗降性は悪くなった。サニーよ、おまえもか、である。(Web CG オガワ)

 
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