日産プリメーラ25X(CVT)【試乗記】
『ダイヤのエッジ』 2001.02.03 試乗記 日産プリメーラ25X(CVT) 日産の復調を軌道に乗せるか、2001年1月30日にデビューした新型プリメーラ。デザインを前面に押し出し、「ITドライビング、はじまる。」俊足セダンに、自動車ライター下野康史が乗った。鹿児島からiBookを使って送られたファーストインプレッション!!軽やかな作動感
試乗会の開かれた鹿児島県のとある山中で、僕らの乗るプリメーラを追いかけてくる三菱シャリオがあった。撮影のために駐車場に止まると、そのクルマもすぐ脇に停車して、ウィンドウが開いた。「ごめんなさいね。あまりカッコいいクルマだったもんで、なんじゃろ思って……」。五十がらみの地元ドライバーに、結局、5分ほどつかまった。
たしかに新型プリメーラはカッコイイ。セダンもワゴンも、写真で見るよりさらにカッコイイ。欧州日産のスイス人社員デザイナーによるスタイリングは、間違いなく大きなセールスポイントになるはずだ。
乗っても、かなりフレッシュな感覚のクルマである。とくにセダンの操縦性は、国産FF車のスタンダードを一段引き上げたと思う。たっぷりしたストロークをもつフランス車の脚を、理想的に固めたようなサスペンション。山道で乗ったのは、2.5リッターモデルだったが、かつてのプジョー405MI16を彷彿させる、フトコロの深い、それでいて軽やかな作動感の足まわりには感銘を受けた。
ぐっと大人びても
ボディ全幅は堂々たる3ナンバーで、全高も旧型より8cm嵩上げされた。明らかにひとクラス上のつくりである。エンジンの品ぞろえも、2リッターと2.5リッターの二本立てと、上へ広がった。しかし、全体にぐっと大人びても、依然、山道を飛ばして楽しめるのは、プリメーラのよき伝統である。
欠点は、ダッシュボードがオーバーデザインでウルサイこと。センター配置にされた大径の3連アナログメーターも、仕上げがやや安っぽい。ダッシュボード上面が、フロントガラスに映り込むのも気になった。
でも、そうしたネガを欧州車流に年々、改良していってもらいたい。そうすると、ダイヤのようにエッジのきいたこのクルマは、どんどん輝きを増すと思う。
(文=下野康史/写真=日産自動車)
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下野 康史
自動車ライター。「クルマが自動運転になったらいいなあ」なんて思ったことは一度もないのに、なんでこうなるの!? と思っている自動車ライター。近著に『峠狩り』(八重洲出版)、『ポルシェよりフェラーリよりロードバイクが好き』(講談社文庫)。
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