「人とくるまのテクノロジー展2013」開催
2013.05.24 自動車ニュース「人とくるまのテクノロジー展2013」開催
2013年5月22日-24日、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で、恒例の「人とくるまのテクノロジー展2013」が開かれた。
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■年々盛り上がる技術展
自動車メーカーをはじめ、部品メーカー、材料メーカー、計測・解析機器メーカーなどが最新の自動車技術を展示する、日本最大の自動車技術展であるこのイベント。今回で22回目を迎えるが、リーマンショックに端を発する不況で出店社数が減少した2009年などの例外を除いては、回を重ねるごとに規模が拡大してきている。今回の出展社数は昨年比プラス39の475社で、過去最多を更新した。来場者数は2日目までに4万7000人強を数えており、昨年より5000人近く多い。
筆者がこのイベントを初めて訪れたのは10年以上前だったと思うが、当時と比べ、会場の人口密度ははるかに高くなった。今では取材しようにも写真が撮りづらかったり、解説員の話がなかなか聞けなかったりすることもあるのだが、そういう状況となったことに不満はない。なんといっても自動車産業は日本の基幹産業である。早くもアベノミクス効果があらわれているかどうかは不明だが、このイベントが盛り上がることは、歓迎すべきことであろう。
展示の傾向としては、今さら言うまでもなく環境関連技術が中心。それもすでに実用化された、あるいは実用化に向けての実験段階にある技術が大半を占めている。言い換えれば、未来への提案よりも現実的な技術ということで、目立つのはEV・HEVと軽量化に関するもの、という数年来の傾向は変わらない。
主催する自動車技術会の、特別企画のテーマは「クルマの『楽しさ』再発見 ~豊かでサステナブルな社会を支える技術~」。「レクサスLFA」のベアシャシーといった技術展示のほか、超小型EVの展示、また自動車メーカー各社の最新車両の試乗体験も実施された。
新製品や新技術に関する聴講無料のセミナーやワークショップ、テキストのみ有料のフォーラムもびっしりとスケジュールが組まれており、「見て、触れて、体験する自動車技術展」というキャッチフレーズを体現した3日間だった。
(文と写真=沼田 亨)