“着せ替え”可能な新型「コペン」デビュー
2014.06.19 自動車ニュース![]() |
“着せ替え”可能な新型「ダイハツ・コペン」デビュー
ダイハツ工業は2014年6月19日、スポーツタイプの軽乗用車である、新型「コペン」を発売した。
■ユーザーの好みでデザインを変えられる
ダイハツ・コペンは電動開閉式のリトラクタブルハードトップを備えた、軽自動車規格のオープン2シーターである。
2代目となる新型の特徴は、クルマのデザインを「着せ替え」できる内外装脱着構造「DRESS-FORMATION」と、車両の土台となる新開発の構造骨格「D-Frame」にある。
DRESS-FORMATIONとは車両の外板などを脱着できるボディー構造のことで、エクステリアを構成する全13枚の樹脂パネルのうち、実に11枚のパネルを交換することが可能。具体的には、フロントフード、トランクリッド、フロントバンパー、リアバンパー、フロントフェンダー(左右2個)、リアフェンダー(左右2個)、ロッカーパネル(左右2個)、フューエルリッドがそれにあたり、ドアパネルとリトラクタブルルーフを除く、ほぼすべての外板パーツを脱着することができる。
一方、インテリアについてもオーディオクラスターやインパネガーニッシュが変更できるようになっており、購入後も、ユーザーの好みに応じて内外装のデザインや色を変えることが可能となっている。
現在のところ、用意されているデザインは、「スポーツカーとしての躍動感や流麗さを表現した」という「ローブ」のみだが、2014年秋には「新ジャンル感・アクティブ感を表現した」とうたう「X(クロス)モデル」(仮称)も追加される予定だ。
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■新構造のボディー骨格で運動性能を追求
こうしたボディーの脱着構造を可能にするため、車体骨格にはD-Frameと呼ばれる新構造を採用している。外板が取り外し可能な新型コペンでは、ボディー剛性を外板に頼ることができない。そこでD-Frameではバスタブ構造に似た車両骨格を採用。車両のフロント、サイド、リア、フロアを切れ目なくつなぐ設計とし、さらに各部に入念な補強を施すことで、骨格のみで必要なボディー剛性を確保したという。なお、先代モデルと比べて上下曲げ剛性は3倍、ねじり剛性は1.5倍という強度を実現している。
このほかにも、乗り心地やリアのグリップ感を重視して、前:マクファーソンストラット式、後ろ:トーションビーム式のサスペンションにはコペン専用のチューニングを採用。空力性能も重視しており、先代モデルよりリアの揚力を60%抑えることで、高速でも低速でも変わらない安定感のある走りを実現したという。
パワーユニットは660ccの直3ターボエンジン(64ps/6400rpm、9.4kgm/3200rpm)のみで、自然吸気エンジンの設定はなし。CVTまたは5段MTを組み合わせて前輪を駆動する。車重はCVT車が870kgで、5MT車は850kg。樹脂製の燃料タンクを採用するなどといった軽量化とも相まって、CVT車で25.2km/リッター、MT車では22.2km/リッターという燃費性能を実現した(いずれもJC08モード)。
月販目標台数は700台。生産は新設の「コペンファクトリー」で行うとしている。
ラインナップと価格は以下の通り
・コペン ローブ(CVT):179万8200円
・コペン ローブ(5MT):181万9800円
(webCG)
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