第55回「アウディA3セダン」&「フォルクスワーゲン・ゴルフ」(前編)
2014.06.27 水野和敏的視点日本の道にも適したサイズ
一見地味、しかし今の日本車に対して、とても大事な「何か」を示しているモデルではないだろうか? そういう思いから、今回から2回にわたり「アウディA3セダン」を採り上げます。A3セダンと同じく、「MQB」と呼ばれる横置きエンジン車用のプラットフォームを使用する「フォルクスワーゲン・ゴルフ」(MQBの本家はむしろこちらでしょう)にも試乗し、これら2ブランドのクルマ作りに対する考え方の違いなども、併せて見ていきたい思います。
A3セダンは、その名のとおりハッチバックの「A3/A3スポーツバック」から派生したモデルです。アウディの言葉を借りれば、「伝統的なセダンとクーペのダイナミックさを融合させた」スタイリングを特徴としており、そのボディーは全長4465×全幅1795×全高1405mmと、日本の都市部でも扱いやすいサイズに収まっています。例えば、路面への投影面積は「トヨタ・プリウス」(4480×1745×1490mm)に近く、背がグッと低いと言えば、そのサイズ感を想像しやすいでしょうか。
エンジンについては、本国ドイツではガソリンとディーゼルが用意されるばかりか、ガソリンユニットだけを見ても1.2リッター、1.4リッター、1.8リッター(いずれも直4ターボ)と幅広いラインナップを誇ります。しかし、日本では1.4リッターと、そのエンジンにシリンダーオンデマンド(COD)と呼ばれる気筒休止システムを搭載したもの、および1.8リッターと、3種類のガソリンユニットが用意されるにとどまっています。
今回はその中からCOD付きの1.4リッターに試乗しました。トランスミッションは7段Sトロニック(デュアルクラッチトランスミッション)で、駆動方式はFF。価格は374万円です。
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