「レンジスポーツ」に550psの高性能モデル登場

2014.08.15 自動車ニュース webCG 編集部
「ランドローバー・レンジローバー スポーツSVR」
「ランドローバー・レンジローバー スポーツSVR」
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「レンジローバー スポーツ」に550psの高性能モデル登場

英ジャガー・ランドローバーは2014年8月14日(米国現地時間)、「レンジローバー スポーツSVR」を、米国カリフォルニア州のペブルビーチで発表する。

■ニュルのラップタイムは8分14秒

レンジローバー スポーツSVRは、高性能プロダクションモデルの開発や、特別限定車などの製造を担当する、「ジャガー・ランドローバー・スペシャル・ビークル・オペレーションズ」が手掛けたレンジローバー スポーツの高性能バージョンである。ジャガー・ランドローバーでは、今後、両ブランドの高性能モデルに「SVR」の呼称を用いるとしており、今回のレンジローバー スポーツSVRが、その最初のモデルとなる。

エンジンは、「V8スーパーチャージド」などに搭載される5リッターV8をベースにチューニングを施したもので、最大過給圧を引き上げることにより、最高出力550ps、最大トルク69.3kgmというアウトプットを実現。これに組み合わされる8段ATや副変速機付きフルタイム4WD機構についても、動力性能向上のために独自の改良を施している。

このほかにも、トラクションと安定性をさらに高めるために「ダイナミック・アクティブ・リア・ロッキング・ディファレンシャル」については、デフロックがより早いタイミングから、より長い時間作動するように制御を変更。コーナリング時のアンダーステアを抑制する「トルクベクタリング・バイ・ブレーキング(TVbB)」も、SVR向けにチューニングを見直している。

足まわりはクロスリンクの四輪エアサスペンションと連続可変磁性流体ダンパーの組み合わせで、よりスポーティーなハンドリングと落ち着いた挙動を実現するために、エアスプリングのピストンプロファイルを見直し。アダプティブ・ダイナミクスのダンパーセッティングも変更されたほか、これらを統合制御するソフトウエアの設定も見直した。また、これらの機構と連動し、油圧式のアクチュエーターを用いてコーナリング時のロールを抑制する「アクティブロール・コントロール(ARC)」についても、より高いコーナリング速度に対応するため、大幅な見直しを図った。

これらの改良により、レンジローバー スポーツSVRは0-100km/h加速4.7秒、コーナリング時の最大Gは1.3Gという動力性能を実現。最高速度は電子リミッターが作動する、260km/hにまで達するという。また、ニュルブルクリンク北コースでのラップタイムは8分14秒とアナウンスされている。

一方、オフロード性能についても配慮がなされており、ホイールトラベルは前輪:260mm、後輪:272mm、ホイールアーティキュレーション(全輪を接地させたまま、1輪がどこまで高い障害物に乗り上げられるかを示す値)は546mm、水深限界(走行可能な水深)は850mmという数値を確保している。

(webCG)

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