ケンウッド「MDV-Z701」
オープン価格(市場想定価格13万円前後)

速くて鮮やかな彩速ナビは最もスマホに近いカーナビだ

ケンウッド「MDV-Z701」
オープン価格(市場想定価格13万円前後)

以前から「彩速」を名乗っていたものの、2013年のフルモデルチェンジでOSをAndroidに変更してからというもの、操作レスポンスの速さと彩り鮮やかな映像が劇的に進化したケンウッドの彩速ナビ。2014年モデルの「MDV-Z701」は、昨年モデルのマイナーチェンジとはいえ、さらなる進化を遂げている。

ピンチイン/ピンチアウトで地図スケールの縮小/拡大が可能。操作レスポンスもスマホ並みの速さ。
これがホーム画面。地図とAV画面を同時に表示し、画面フリックで検索メニューを引き出したりできる。ホーム画面では天気予報も確認可能だ。
スマートフォン連携も彩速ナビの特徴のひとつ。これはフリーワード音声検索のVOIPUTというアプリ。フリーワード音声検索ができるのは今のところAndroidのみ。

■見た目だけでなく動きのよさもスマホ感覚

ケンウッド彩速ナビの最大の持ち味は、スマートフォンやタブレット感覚で操作できるインターフェイスだ。一般的なカーナビは、メニューボタンがあり、検索などをする際は、まずこれを押して操作を始めるのだが、彩速ナビにはそもそもメニューボタンがない。代わりにあるのはホームボタン。このあたりもスマホなどをイメージさせる。

ホームボタンを押すとホーム画面がディスプレイに現れる。一般的なカーナビはメニューボタンを押すと、検索等のメニューがすぐに登場するが、ここも違う。彩速ナビではいったんホーム画面を出して、そこから画面をフリックすることで検索メニューを引き出す。つまり、一般的なカーナビと比べると、操作がひと手間増えるわけだが、スマホ等を使い慣れている人なら、その手間は気にならないと思う。僕もそうだ。確かに使い始めは、一般的なカーナビと操作系統が異なるので戸惑うこともあった。しかし、すぐに慣れて、むしろフリックやドラッグでさまざまなメニューを引き出せるのが楽しいのだ。

それには操作レスポンスの速さが大きく貢献していると思う。せっかく、フリック&ドラッグなど、スマホライクなインターフェイスを身につけていても、動きがもっさりしているカーナビも中にはある。スマホの操作レスポンスを知っている人にとって、これではガッカリ。いくらスマホ同様の操作ができても、とうてい使う気にならないのだが、彩速ナビは違う。操作レスポンスもスマホ並みに速いのだ。地図のスクロールはフリック&ドラッグでスムーズに動くし、画面に親指と人差し指を置いて2本の指の間隔を広げれば地図は素早く詳細側に、逆に指の間隔を狭めれば広域側に切り替わる。

また通常、地図のスケール切り替えは、100mスケールの次が200mスケール、その次が500mスケールなどと、決まった縮尺にしか切り替わらないが、ケンウッド彩速ナビはピンチイン/ピンチアウトで地図の拡大/縮小を行った際、例えば120mスケールなど、好みのスケールに調整できる。このあたりも彩速ナビの使いやすさだ。