メルセデスがマイバッハSクラスを発売
2015.02.25 自動車ニュース![]() |
メルセデスが「マイバッハSクラス」を発売
メルセデス・ベンツ日本は2015年2月25日、新ブランド「メルセデス・マイバッハ」の第1弾となる最上級セダン「メルセデス・マイバッハSクラス」を発表し、同日全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて受注を開始した。
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■サブブランドとして再復活
昨秋のロサンゼルスオートショーに出展されたメルセデス・ベンツのフラッグシップサルーン、「メルセデス・マイバッハSクラス」が正式発表された。
マイバッハといえば、2002年から12年までの10年間、ダイムラーの最高級ブランドとして存在していたことは、まだ記憶に新しい。
そもそもマイバッハとは、ダイムラー創世期にゴットリープ・ダイムラーと共に開発を行っていた技師の姓。そのマイバッハはダイムラーを辞した後に自らの名を冠した会社を興し、1920~30年代にはメルセデスと肩を並べる高級車を製造していた。60年代にダイムラー・ベンツの傘下に入り、先に述べたように今世紀に入ってから最高級ブランドとして復活したが、ダイムラーのもくろみどおりとはいかず2012年にブランドを廃止。そして今回はメルセデスのサブブランドとして、その名がまたもや復活したのである。
■「S600」と「S550」の2本立て
「究極のエクスクルーシブ性」を追求する威厳と風格を備えたメルセデス・ベンツの新たなブランドと定められた「メルセデス・マイバッハ」の第1弾としてリリースされた「メルセデス・マイバッハSクラス」。「五感で感じる極上の快適性」と「未来の自動運転につながる最新の安全運転支援システム」、そして「量産車として世界最高の静粛性」を備えたショーファーカーとうたわれている。
専用ボディーを持っていた先の「マイバッハ57/62」に対して、「メルセデス・マイバッハSクラス」はその名のとおり現行「Sクラス」がベース。とはいえホイールベースは「Sクラス ロング」よりさらに20cm延長された。またリアドアの三角窓をCピラーに移し、いわゆる6ライトウィンドウとしたことで、マイバッハ57/62のスタイリングイメージを継承している。
ホイールベース延長の恩恵を受け、いっそう居住空間が広まった後席は、空力向上による風切り音の低減、適切な遮音材の選択、特殊なシーリング技術などによって、量産車として世界最高の静粛性を実現。ホットストーン式マッサージ機能をはじめアメニティー装備が満載され、現時点でメルセデスが考えうる限りの快適性を備えた空間となっている。
車載のステレオカメラで前方の路面状況を立体的に解析し、そこを通過する前にサスペンションの減衰力を調整する「マジックボディコントロール」や、同じくステレオカメラとミリ波レーダーから得られたデータによってアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストする「レーダーセーフティパッケージ」といった、メルセデスが誇る最新の安全運転支援システムは、もちろんフルに備わる。
ラインナップは最高出力530ps、最大トルク 84.6kgmを発生する6リッターV12ツインターボエンジンと7ATを組み合わせた「メルセデス・マイバッハS600」と、最高出力455ps、最大トルク71.3kgmを発生する4.7リッターV8直噴ツインターボエンジンと9ATを積む「メルセデス・マイバッハS550」の2種類。価格は「メルセデス・マイバッハS600」が2600万円、「メルセデス・マイバッハS550」が2200万円で、双方ともステアリング位置は左のみである。
(文=沼田 亨/写真=webCG)
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