ホンダ、北米で新型シビックセダンを発表

2015.09.17 自動車ニュース webCG 編集部
新型「ホンダ・シビックセダン」(北米仕様)
新型「ホンダ・シビックセダン」(北米仕様) 拡大

ホンダ、北米で新型「シビックセダン」を発表

本田技研工業の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは2015年9月16日(現地時間)、同年秋に発売を予定している新型「シビックセダン」を発表した。

■セダンやクーペなどに加え、5ドアや「タイプR」の導入も

新型シビックセダンは、北米では10代目となる新型シビックシリーズの第1弾となるモデルである。コンパクトクラスの新たなベンチマークを目指してデザインや走行性能、燃費性能、安全性などを一から見直し、シビック元来の個性であるスポーティーさを際立たせたモデルとして開発したという。

生産は米国のインディアナ工場とカナダのオンタリオ工場が担当。今回のセダンや、クーペ、スポーティーモデルの「Si」といった既存のモデルに加え、5ドアや高性能モデル「タイプR」についても設定される予定で、これが実現すると、北米仕様のシビックとしては過去最大のラインナップとなる。

■従来モデルとは一線を画すファストバックスタイルが特徴

エクステリアはルーフラインとトランクフードがなだらかにつながったファストバックスタイルが特徴で、従来モデルより約5cm広い全幅と、約2.5cm低い全高により、ワイド&ローなプロポーションを実現。ヘッドランプとテールランプはすべてLED式となっている。

一方、車内空間については、クラス最大級の広さを追究するとともに、エンジンルームの遮音や3層のドアシール、遮音ガラスの採用などにより、高い静粛性を実現。トランクルームについても、従来モデルより容量を増やすとともに開口部をより広げるなど、使い勝手の向上を図っている。

このほかにも、安全装備として運転支援システムの「Honda SENSING」を設定。衝突軽減ブレーキや路外逸脱抑制機能に加え、北米向けのホンダ車としては初となる渋滞追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロールといった機能を備えている。

■新プラットフォームと高張力鋼板によって軽量化を追及

車体構造には「歴代シビックセダンの中で最も高剛性で洗練されたボディー&シャシー性能を目指した」という新開発のプラットフォームを採用。従来モデルより高張力鋼板の使用量を増やすことでボディーのねじり剛性を高めており、ボディーサイズを拡大しながら、同時に軽量化も実現したという。また、ボディー下部をフルカバーするアンダーボディーカバーをシビックとして初採用。クラストップレベルの高い空力性能を備えている。

足まわりについては、優れたハンドリングと快適な乗り心地を両立するため、「液封コンプライアンスブッシュ」などを用いたフロントストラットサスペンションとリアマルチリンクサスペンションを採用。コーナリング時に狙ったラインをトレースしやすくし、スムーズなハンドリングを実現する電子制御システム「アジャイルハンドリング・アシスト」を備えている。

エンジンは北米向けのホンダ車としては初となる1.5リッター直4直噴ターボと、2リッター直4の2種類で、前者にはCVTを、後者にはCVTと6段MTを用意。いずれのパワートレインも40mpg(約17.0km/リッター)を超える燃費性能を達成しているという。

(webCG)
 

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