第320回:脳内デートカー

2025.10.06 カーマニア人間国宝への道 清水 草一
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路面を滑るように走る

デートカー世代ど真ん中だった私も、現在63歳。日々顔面のシワが増え、平家の没落気分を味わっている。

そんな私は2年前、ジャパンモビリティショー2023で「ホンダ・プレリュード コンセプト」を見て以来、大いなる疑問を抱いてきた。プレリュードを令和のデートカーとして復活させるなんて本気か!? しかもパワーユニットはハイブリッドのみ。「タイプR」が出るならともかく、そんなフツーな動力性能のスポーツクーペを、今どき誰が欲しがるのか。カッコもよくわかんないし、商品企画が根本的に間違ってる!

しかし期待値がゼロだと、伸びしろしかない。最近、同業者から走りのよさを聞きまくったことで、脳内の評価は急激に上昇していた。

そんなプレリュードに、本日、公道で試乗させていただきました。

初対面のプレリュードは、相変わらずヌメッとしたよくわかんない形をしていた。少なくとも「カッコイイ!」と見ほれるタイプじゃない。

運転席に座ると、思ったより座面が高くて視界がいい。ペッタンコなクルマに乗ると、前を走るSUVに視界を遮られてなんにも見えないご時世だが、1355mmという全高は、昔のセダンとそんなに変わらない。これくらいの視点なら、視力・視界が衰える一方の中高年でも、日常的に乗れそうだ。

2025年9月4日に発表された新型「ホンダ・プレリュード」に試乗した。1978年に登場した初代から数え、今回のモデルが6代目にあたる。実に24年ぶりに復活だ。その走りやいかに。
2025年9月4日に発表された新型「ホンダ・プレリュード」に試乗した。1978年に登場した初代から数え、今回のモデルが6代目にあたる。実に24年ぶりに復活だ。その走りやいかに。拡大
ホンダは、大空を自由にどこまでも飛べるグライダーをモチーフに新型「プレリュード」を開発したという。ボディーサイズは、全長×全幅×全高=4515×1880×1355mmで、ホイールベースは2605mm。滑らかなクーペフォルムが目を引く。
ホンダは、大空を自由にどこまでも飛べるグライダーをモチーフに新型「プレリュード」を開発したという。ボディーサイズは、全長×全幅×全高=4515×1880×1355mmで、ホイールベースは2605mm。滑らかなクーペフォルムが目を引く。拡大
初代から5代目までがノッチバックスタイルであったのに対して、6代目となる新型「プレリュード」は、ハッチバックデザインを採用している。後席の背もたれを倒せば、荷室には9.5インチのゴルフバッグが2個収納できるのでゴルファーも安心だ。
初代から5代目までがノッチバックスタイルであったのに対して、6代目となる新型「プレリュード」は、ハッチバックデザインを採用している。後席の背もたれを倒せば、荷室には9.5インチのゴルフバッグが2個収納できるのでゴルファーも安心だ。拡大
運転席に座ると、思ったより座面が高くて視界がいい。これくらいの視点なら、視力・視界が衰える一方の中高年でも、日常的に乗れそうだ。
運転席に座ると、思ったより座面が高くて視界がいい。これくらいの視点なら、視力・視界が衰える一方の中高年でも、日常的に乗れそうだ。拡大