東京モーターショー2015

トヨタ、未来のエコカーFCVプラスを世界初公開【東京モーターショー2015】

2015.10.08 自動車ニュース 沼田 亨
「トヨタFCVプラス」
「トヨタFCVプラス」 拡大

【東京モーターショー2015】トヨタ、次世代の燃料電池車「FCVプラス」を世界初公開

トヨタ自動車は2015年10月8日、第44回東京モーターショー(開催期間:2015年10月28日~11月8日。一般公開は10月30日から)に、「トヨタFCVプラス」を出展すると発表した。

リアビュー。ホイールは車体の四隅にあり、それぞれに駆動用モーター(インホイールモーター)が備わっている。
リアビュー。ホイールは車体の四隅にあり、それぞれに駆動用モーター(インホイールモーター)が備わっている。 拡大
 
トヨタ、未来のエコカーFCVプラスを世界初公開【東京モーターショー2015】の画像 拡大
「FCVプラス」の乗車定員は4人。3Dプリンターを使って成形されたフレームにより、軽さと剛性を両立させるという。
「FCVプラス」の乗車定員は4人。3Dプリンターを使って成形されたフレームにより、軽さと剛性を両立させるという。 拡大

FCVプラスは、エネルギーを消費するだけでなく発電装置としても機能する、「単なるエコカーから“エネカー”へ」という発想の転換を図った、将来の燃料電池車(FCV)のコンセプトモデル。世界初出展。

空力を重視したボディーのフロントにFCスタックを、リアシート後方に水素タンクを搭載し、4輪インホイールモーターを採用することで、車両の“機能エリア”と“居住エリア”を分離。キャビンを有効活用するとともに、車両サイズの自由度が向上した。

搭載された水素タンクに加え、車外から供給される水素からも発電が可能。駐車中などに保有する電力を他車および地域の電力網に提供することもできる。そしてクルマとしての寿命を終えた後も、取り外したFCスタックを発電装置として再利用することも可能という。エネルギーを「つくる」「あげる」「つづける」ことで、社会に貢献するFCVである。

(文=沼田 亨)

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