最強のFRフェラーリ、F12tdf登場

2015.10.20 自動車ニュース webCG 編集部
「フェラーリF12tdf」
「フェラーリF12tdf」 拡大

最強のFRフェラーリ「F12tdf」登場

伊フェラーリは、2015年11月8日にムジェッロサーキットで開催される同社のレーシングイベント「フィナーリ・モンディアーリ」で、799台の限定モデル「F12tdf」を発表する。

■0-100km/h加速2.9秒、最高速340km/h以上

F12tdfは、「F12ベルリネッタ」をベースに、エンジンの出力向上や空力性能の改善、シャシー性能の強化といった改良を施した高性能モデルである。車名のtdfとは、1950年から60年代にかけて開催された自動車の耐久ロードレース「ツール・ド・フランス」を意味している。

6.3リッターV12エンジンは、最高出力と最大トルクをベース車の740ps/8250rpmおよび70.4kgm/6000rpmから、780ps/8500rpmおよび71.9kgm/6750rpmに強化している。トランスミッションの「F1 DCT」は、ギア比を6%クロスレシオ化するとともに、変速にかかる時間をシフトアップで30%、シフトダウンでは40%短縮している。

一方、シャシーでは、フロントタイヤの幅を255から275に拡大することでグリップ力を高めるとともに、限界域でオーバーステアとなるのを防ぐため、新開発の後輪操舵(そうだ)機構「バーチャル・ショートホイールベース・システム」を採用している。

空力性能の改善も図っており、ベースモデル比でダウンフォースを87%向上させ、コーナリング速度を高めた。また、ボディーの各部にカーボン素材を用いるなどして、車両重量を110kg減の1415kgとしている。

これらの技術の採用により、F12tdfは0-100km/h加速が2.9秒、0-200km/h加速が7.9秒、最高速340km/h以上という動力性能を実現。フェラーリ本社にあるフィオラーノのテストコースにおけるラップタイムは1分21秒と発表されている。

(webCG)
 

 

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