東京モーターショー2015

レクサスLF-FC:外観の美しさにシビレました

2015.10.31 自動車ニュース 島下 泰久

レクサスLF-FC


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レクサスLF-FC:外観の美しさにシビレました

モータージャーナリストの島下泰久が「とにかく実物を見てほしい!」と語るのは、レクサスが世界初公開したコンセプトモデル「LF-FC」。

■レクサスブランドの未来に期待

燃料電池自動車(FCV)の量産をいち早く開始したトヨタ自動車は、2020年東京オリンピックのビッグスポンサー。そして政府や東京都は目下、水素社会の実現を強力に後押し中という周辺状況からすれば、オリンピック開催中の東京を走り回ることになる次期「レクサスLS」にはFCV仕様があるはずと、かねて予想はされていました。

というわけで、実は今回のショーでサプライズの一台があるらしいと聞いた時には、きっとその提案だと想像はしていたのですが、正直言って、それがこんなに斬新なテイストをまとってくるとは予想もしませんでした。正確には「次世代フラッグシップカーをイメージした」というコンセプトカー「レクサスLF-FC」、カナリ良いじゃないですか!

まずは外観ですよね、シビレるのは。これまでのレクサスの系譜を継承しつつも、より新しく、でも一方で古典的なセダンの美しさがあるその姿には、思わず息をのみましたよ。これでLSらしい居住性をしっかり実現していたら、素晴らしいですよね。

さらには中身も、単なるFCVではなく前輪にインホイールモーターを搭載した四輪駆動になっていますし、新技術としてジェスチャーコントロール、カメラ化されたサイドミラー、そしてもちろん数々の自動運転技術などを採用。聞けばこれらは、今後10年という比較的短いスパンで現実になっていくであろうテクノロジーだそうです。

2012年に宣言したNew Chapterから、次の章へと移行する時が来たと言っているレクサス。デザインでも技術でもこんな艶めき、しかも借り物ではない独自のものを表現できるようになるとしたら、ブランドの未来もますます期待できそうだと思わせる一台です。とにかく実物、見てみてほしい!

(文=島下泰久/写真=峰 昌宏)

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