ZFが近未来のシティーカーを展示【東京モーターショー2015】
2015.11.02 自動車ニュース![]() |
【東京モーターショー2015】ZFが近未来のシティーカーを展示
ドイツに本社を置く自動車部品サプライヤー、ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン(以下ZF)は第44回東京モーターショーで、未来のモビリティートレンドを示す電気自動車(EV)のコンセプトカー「アドバンスト・アーバン・ビークル(AUV)」を展示している。
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■自社の技術力を示すEVコンセプトカー
AUVはクラウド接続ができる半自動運転が可能なEVコンセプトカー。リアのツイストビーム(トーションビーム)サスペンションに駆動用モーターを組み込んだ「エレクトリック・ツイストビーム」を採用したおかげで車両の基本レイアウトの自由度が高まり、操舵(そうだ)角が75度にもおよぶフロントサスペンションユニットを搭載することが可能となった。後輪モーターのトルクベクタリング機能を併用することで、回転直径をわずか6.5mに抑えている。
それに加え、スマートフォンやスマートウオッチといったモバイル機器をリモコンとして使用して、車外からの遠隔操作で車両を駐車させる「スマート・パーキング・アシスト」を搭載したほか、コーナー進入時に駆動トルクを自動で下げることでメカニカルブレーキを使わずに減速できる、クラウド接続型運転支援機能の「プレビジョン・クラウド・アシスト」も採用した。
ZFは2015年春にアメリカに本社を置く自動車部品サプライヤー、TRWオートモーティブ(以下TRW)を統合し、ボッシュ、デンソーに次ぐ世界で3番目に大きい自動車サプライヤーとなった。このAUVでは、トランスミッションやシャシー分野で強みを持つZFが、アクティブおよびパッシブの両セーフティー分野に強いTRWと一緒になったことで、ZFグループが顧客により高い利便性とメリットを提供できる体制になったことを示しているという。
また、ZFは横浜市にエレクトリックモビリティーの研究開発拠点「ジャパン・テックセンター」を設立し、日本の市場に適合したパワーエレクトロニクスおよびドライブラインの完全自動化に向けた開発と設計に注力していく。これに伴い、今後2年間で70人のエンジニアを採用する予定という。
(文と写真=webCG)
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