アウディがシステム最高出力1001PSのハイブリッドスーパーカー「ヌヴォラーリ」を発表
2026.06.05 自動車ニュース 拡大 |
独アウディは2026年6月4日(現地時間)、高性能ハイブリッドパワートレインを搭載したスーパーカー「Nuvolari(ヌヴォラーリ)」を発表した。世界限定499台が生産され、2027年前半から納車が開始される予定。
アウディ・ヌヴォラーリは、アウディの市販モデル史上最もパワフルで最速のスペックを持つフラッグシップスーパーカーである。最高出力799.4PS(588kW)、最大トルク730N・mを発生する最高回転数1万rpmの4リッターV8ツインターボエンジンをリアミドに搭載。これに1基149.6PSのアキシャルフラックスモーターを3基組み合わせ、システム最高出力は1001PS(736kW)に達する。
同モーターはフロントアクスルに2基、V8エンジンとトランスミッションの間に1基配置。フロントのモーターは最大トルク2150N・mを発生し、可変トルクベクタリングによる駆動制御を行う。リチウムイオンバッテリーの総容量は7.3kWh。公表された走行性能は、0-100km/h加速が2.6秒、0-200km/h加速が6.8秒、最高速度は350km/h以上となっている。
車両構造には、アウディとして初となるカーボンエクステリアを組み合わせた「アウディスペースフレーム(ASF)」を採用。ほぼすべての外板パーツは、F1のノウハウを用いたプリプレグオートクレーブ技術によるカーボンファイバー強化ポリマー(CFRP)でつくられ、軽量化と高いねじり剛性を両立している。アウディの市販モデルとして初となる鍛造センターロックホイールが採用されるのもトピックである。
空力面ではF1ドライバーからのフィードバックを反映したアクティブエアロダイナミクスシステムを搭載。フロントの「Sダクト」によるダウンフォース向上に加え、リアには「クローズド」「ローダウンフォース(LD)」「ハイダウンフォース(HD)」の3つのポジションに展開するアダプティブリアウイングが備わる。ステアリングホイールのボタンで手動操作できる「ドラッグリダクションシステム(DRS)」も備え、ハイダウンフォース設定時には最大で400kg以上のダウンフォースを発生させるという。
シャシー制御には、ステアリング角や加速度、グリップレベルなどをもとに車両の挙動を予測して縦横のトルク配分やブレーキ、エアロダイナミクスを先行制御する次世代の四輪駆動システム「クワトロプレディクティブライド」を導入。走行モードは「Eハイブリッド」「バランス」「ダイナミック」「ダイナミックプラス」の4種に加え、サーキット向けの「トラック」モードが用意される。
ブレーキには、回生ブレーキと油圧ブレーキを可変配分するブレーキバイワイヤシステムに、最新の「アウディセラミックプロブレーキシステム」を組み合わせている。フロントに10ピストンキャリパーと420mmディスク、リアに4ピストンキャリパーと410mmディスクを採用。F1由来のロングファイバーカーボン構造ディスクと専用冷却システムにより、従来比で最大21%熱放散性を向上させている。現在のF1マシンと同レベルとされる最大2.8MWのエネルギー吸収能力を持ち、過酷なサーキット走行でもフェードの抑制を図る。
インテリアデザインは、ヒューマンマシンインターフェイス(HMI)に配慮。運転に集中できるよう、操作系をドライバーの視野内に集約したシンプルな構成になっている。HMIのカラーアクセントは、1930年代に活躍したレーシングカー「アウトウニオン・タイプC」へのオマージュと説明される。
室内は前後でカラーリングが分けられる。フロントセクションは集中力を高めるダークな色調で、リアセクションは明るい「シャドウデューン」が採用される。各種コントローラーやフレームにはアルマイト処理されたアルミニウムを使用。軽量で高剛性なカーボンファイバー構造のシートは自然な着座姿勢を促し、車両と道路の両方からの直接的なフィードバックをもたらす。
アウディ・ヌヴォラーリの車名はイタリア出身の伝説的ドライバー、タツィオ・ヌヴォラーリに由来する。ヌヴォラーリは国際格式のレースで70回以上の優勝を飾り、1998年、国際モータースポーツ殿堂にその名が刻まれた。
日本導入の予定や仕様、価格については明らかになっていない。
(webCG)
関連キーワード:
ミドシップスポーツカー,
ハイブリッド,
スーパーカー, 自動車ニュース







































