VICS WIDE で渋滞回避能力が大幅に向上した
ところで、まずはRX02シリーズが標準対応したVICS WIDEについて軽くおさらいしておきたい。VICS WIDEは2015年4月23日、新たにスタートしたVICSの新サービスで、基本的にはFM多重放送で情報をカーナビ等の車載機に送信するいわゆるFM-VICSだが、伝送容量が従来の約2倍に拡大した。伝送容量が増えたことで新たに提供する情報は、一般道のリンク旅行時間、プローブ情報を活用した渋滞・旅行時間、緊急情報(特別警報)、気象・災害情報の4点だ。基本的にFM-VICSだから、これまで同様、月々の利用料は不要。ナビ購入時に製品の価格に利用料が含まれているので、購入後の追加料金はない。
緊急情報(特別警報)や気象・災害情報は、火山噴火や津波、ゲリラ豪雨等、特別な事象が起きたときに提供されるものなので、めったに見ることはないし、見ないに越したことはないのだが、リンク旅行時間やプローブ情報の提供により、渋滞対応力が大きく変わった。渋滞を避ける道を自動的に提案する「スイテルート案内」を、頻繁にしてくれるようになったのだ。
これまでもすいてるルートを案内する機能はあった。が、それは光/電波ビーコンを加えることで初めて機能するものだった。FM-VICSだけではできなかったのだ。それが、VICS WIDEではリンク旅行時間が提供されたことで光/電波ビーコンがなくても渋滞を考慮してリルートするようになったのだ。しかもプローブ情報も利用できる。このプローブ情報はタクシーからの情報を活用し、現時点では都内周辺だけのサービスだが、同じ交差点でも右左折と直進では異なる通過時間を、それぞれ方向別に提供するというきめ細かさ。そのおかげで精度の高い渋滞考慮リルートが可能なのだ。
試しにお台場から銀座方面へと走ってみたときのこと。東京都中央卸売市場が豊洲に移転するのに伴い道路が新設されアクセスはよくなっており、美優Naviも当初は晴海通りを通る一般的なルートを引いてきた。ところが晴海通りは、銀座に近づくにつれて混むことが多く、その日もびっしりと渋滞。するとすかさず晴海通りの東側を通る道を提示してきたのだ。
リルート時は新しいルートとそれまでのルートを地図上で見比べることができ、距離と時間の増減もわかる。そのまま放っておけば、新ルートでの案内がスタート。新ルートが気に入らなければワンタッチで旧ルートに戻すことも可能だ。このリルートは渋滞状況が変わるたびに行われる。お台場から銀座へ行く間に2~3回は新ルートを提示してくれただろうか。なんだか陰で一生懸命、渋滞を避けるために考えてくれているようで、頼もしくなる。これは、昨年の美優Naviでは起きなかったことだが、ソフトウエアのバージョンアップにより、RX01/RS01シリーズでも可能になる。
-
NEW
電気自動車の人工的な走行音はどうあるべきか?
2026.7.21あの多田哲哉のクルマQ&AEVの走行時に車内で聞こえてくる人工的な“音”は、本来、どうあるべきなのか? やはり、疑似エンジン音が最適なのか? トヨタでさまざまなクルマを開発してきた多田哲哉さんの考えを聞いてみた。 -
NEW
アストンマーティン・ヴァンテージS(FR/8AT)【試乗記】
2026.7.21試乗記アストンマーティンの擁するFRスポーツ「ヴァンテージ」が、より高性能な「ヴァンテージS」に進化。よりたくましいエンジンを獲得し、卓越したコーナリング性能に磨きをかけつつ、“優しさ”も身につけた最新モデルの走りを報告する。 -
第340回:一にエンジン、二にカッコ
2026.7.20カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。マツダ渾身(こんしん)のラージ商品群を応援するカーマニアのひとりとして、「CX-60」と「CX-80」の動向は常に気になっている。3列シートSUV、CX-80の最新モデルにあらためて試乗して感じたこととは? -
日産は“再挑戦”でホンダは“終了” 新型「エルグランド」発売に見る、プレミアムミニバンの今
2026.7.20デイリーコラムトヨタが圧倒的なシェアを占める上級ミニバンの世界において、新型「エルグランド」で復権をねらう日産。しかし、なぜフルモデルチェンジは16年ぶりになったのか? ホンダはどうするのか? この市場の今を考察する。 -
ホンダ・インサイト(FWD)【試乗記】
2026.7.20試乗記3000台の限定で販売される新型「インサイト」は、クロスオーバー風のフォルムと、これまでのホンダ車にはなかった内外装のデザインテイストが新鮮だ。中国で生産され、日本独自の名前が与えられた新型電気自動車の走りと仕上がりを、ロングドライブで確かめた。 -
ポルシェ911カレラT(後編)
2026.7.19ミスター・スバル 辰己英治の目利きスバルとSTIでクルマの走りを鍛え、モータースポーツにも積極的に取り組んできた辰己英治さん。彼の目に、“スポーツカーの水準器”こと「ポルシェ911」はどのように映ったのだろう? 走りの楽しさを追求した「カレラT」グレードに乗っての印象を聞いた。
次ページ :