アウディR8 V10クーペ 5.2 FSIクワトロ(前編)

2016.07.21 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTや86/BRZ Raceなど、数々のモータースポーツシーンで活躍中のレーシングドライバー、谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回の試乗車は「アウディR8」。540psの5.2リッターV10自然吸気ユニットを搭載するアウディのスーパースポーツカーを、谷口はどう評価する?

ドライバーの意のままに

この企画が始まって以来、初めて箱根が晴れた! しかも今日はアウディR8の試乗が控えている。谷口信輝が新型「アウディA4」を大絶賛したのは記憶に新しいところ。同じく新着アウディの、しかもそのスーパースポーツモデルを谷口はどう評価するのか? 谷口の手でウオームアップを終えたR8の助手席に興味津々で乗り込んでみることにした。

「このチェッカードフラッグのマークがついたスイッチ、何ですか?」 乗り込んだ早々、運転席に腰掛ける谷口が尋ねてきた。ステアリングホイールの左側に見えるドライブセレクトの下側に取り付けられたこのボタンはパフォーマンスモードを選択するもので、ESPや電子制御油圧多板クラッチ式センターデフの動作モードを切り替えることができる。「ほー、そうですか。いや、さっきも試してみたんですが、これはサーキットで試したくなりますね」 そう答えた谷口はこのボタンを押し込むと、箱根のワインディングロードを再び疾走し始めたのである。

「いやね、このボタンを押すと、オーバーステアに転じるんですよ」 谷口がそういった直後、高速のライトハンダーで確かにR8はオーバーステアの姿勢をとった。しかも、そこは比較的勾配の強い登り坂。つまりリア荷重がしっかりかかっていて、本来であればそうになりにくいポイントである。

そのコーナーに進入してから谷口は徐々にスロットルペダルを踏み込んでいったところ、R8のリアは十分な接地感を残したまま、わずかにアウト側に流れていった。このとき、谷口は軽いカウンターステアをあてるのと同時に少しスロットルペダルを戻してリアの横グリップをスムーズに回復させ、そのまま何事もなかったかのようにワインディングロードを登り続けたのである。

 
アウディR8 V10クーペ 5.2 FSIクワトロ(前編)の画像 拡大
 
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アウディR8 V10クーペ 5.2 FSIクワトロ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4426×1940×1240mm/ホイールベース:2650mm/車重:1670kg/駆動方式:4WD/エンジン:5.2リッターV10 DOHC 40バルブ/トランスミッション:7段AT/最高出力:540ps(397kW)/8250rpm/最大トルク:55.1kgm(540Nm)/6500rpm/タイヤ:(前)245/35ZR19 (後)295/35ZR19/車両本体価格:2456万円
アウディR8 V10クーペ 5.2 FSIクワトロ
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4426×1940×1240mm/ホイールベース:2650mm/車重:1670kg/駆動方式:4WD/エンジン:5.2リッターV10 DOHC 40バルブ/トランスミッション:7段AT/最高出力:540ps(397kW)/8250rpm/最大トルク:55.1kgm(540Nm)/6500rpm/タイヤ:(前)245/35ZR19 (後)295/35ZR19/車両本体価格:2456万円 拡大
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