【パリモーターショー2016】アウディ、2代目となる新型「Q5」を世界初公開

2016.09.30 自動車ニュース webCG 編集部
新型「アウディQ5」
新型「アウディQ5」 拡大

独アウディは2016年9月29日、パリモーターショー2016において新型「Q5」を発表した。

■市場投入は2017年初頭、価格は2リッター4WD車で約520万円

Q5はアウディのミドルサイズSUVであり、今回の新型は2代目のモデルにあたる。ボディーサイズは全長×全幅×全高=4660×1890×1660mm、ホイールベース=2820mmと、従来モデルよりひとまわり拡大。一方で空車重量は、高張力スチールとアルミニウムを組み合わせた複合構造の軽量ボディーにより、最大で90kgの軽量化を実現している。また空力性能にも配慮しており、4気筒エンジン搭載車では0.30というCd値を実現。風切り音や振動も低減しているという。

パワーユニットには全5種類が用意されている。このうち、ディーゼルエンジンは最高出力が150ps、163ps、190psの3つの仕様の2.0 TDIと、最高出力286ps、最大トルク63.2kgmを発生する3.0 TDIの全4種類。一方ガソリンエンジンは、252psの最高出力と6.8リッター/100km(約14.7km/リッター)という燃費性能を両立した2.0 TFSIのみが用意されている。

トランスミッションは6段MTとデュアルクラッチ式ATの7段Sトロニックに加え、3.0 TDI搭載車にはトルコン式ATの8段ティプトロニックを採用。7段Sトロニックと8段ティプトロニックには、燃料消費量を削減するためのフリーホイール機能が備わっている。

また、省燃費技術「ultraテクノロジー」を取り入れた新しい「クワトロ」4WDシステムを、163ps仕様と190ps仕様の2.0 TDI搭載車と2.0TFSI搭載車に標準で、150ps仕様の2.0 TDI搭載車にオプションで採用。後輪への駆動力伝達が不要な場合はリアアクスルを駆動系から切り離し、燃費効率を改善しているという。同時に運動性能についても重視しており、FF車と4WD車の双方にトルクベクタリング機構を用意するほか、最上級モデルとなる3.0 TDI搭載車では必要に応じて左右後輪間の駆動トルクを可変制御するスポーツディファレンシャルも選択可能としている。

サスペンションは新開発の5リンク式で、ダンパーコントロール付きサスペンションとアダプティブエアサスペンションの2種類が用意されている。ともにダンパーの減衰力が調整可能で、後者には5段階の車高調整機能も備わる。

新型Q5はメキシコに建設された新工場で製造され、ドイツおよび他のヨーロッパ諸国では2017年初頭から販売が開始される。ベース価格は、7段Sトロニックを搭載したQ5 2.0 TDIクワトロ(163ps仕様)で4万5100ユーロとなる予定(約520万円、1ユーロ=115円で換算)。

(webCG)

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