【デトロイトショー2017】日産、セダンの未来を示すコンセプトカー「Vモーション2.0」を公開
2017.01.12
自動車ニュース
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日産自動車は2017年1月9日(現地時間)、北米国際自動車ショー(通称:デトロイトショー/開催期間:2017年1月8日~22日)で、セダンタイプのコンセプトカー「Vモーション2.0」を世界初公開した。
Vモーション2.0は、日産の将来におけるセダンデザインの方向性を示唆するコンセプトカー。また、日産が目指す「ゼロ・エミッション(公害)」と「ゼロ・フェイタリティー(不幸)」社会の実現に向けた指針である「ニッサン・インテリジェント・モビリティー」の技術を搭載するという。
フロントデザインは、多くの日産車に採用される「Vモーション」グリルにボリューム感と立体感を加えることで進化が図られた。また、自動運転支援技術「プロパイロット」が作動すると、日産エンブレムを囲むようにライトが点灯する。これはニッサン・インテリジェント・モビリティーの将来を示唆する意匠だという。さらに、高い剛性を誇るというボディーには、カッパーを基調色とした暖かみのあるシルバーペイントが施され、見る角度によってかすかに異なる色合いを見せるという。
サイドビューは、Aピラーからトランクまでの滑らかなラインを持つフローティングルーフを特徴とし、ルーフラインにはカーボンのフィニッシャーがアクセントとして用いられる。また、フロントドアとバックドアには観音開き式を採用することで、ピラーレスの大きな開口部が確保される。
リアのデザインでは、高級感と力強さが強調され、ブーメラン型テールランプは、車体の幅広さをアピールする。また、フロントのエンブレムと同様、リアのディフューザーにも、プロパイロットの作動時に発光する機構が組み込まれる。
室内空間では、ダッシュボードに「グライディングウィング」デザインを採用。中央部には横長のスクリーンが備わり、ドライバーと助手席向けのインフォテインメントシステムとして機能する。センターコンソールには、このインフォテインメントシステムを操作するための多機能タッチパッドが備わるほか、後部座席向けの小型スクリーンも用意される。また、シートには、高級ハンドバッグなどに用いられるスレッドレスキルティング加工が施される。独特な形状のステアリングホイールは、どの席からでもスクリーンの情報を見る際の妨げとならない形状に設計されている。さらに、フロアやインナードアにはナチュラルなゼブラウッドを使用するなど、インテリア全体に高級感と洗練さを演出する表面素材が用いられている。
また、Vモーション2.0には、BOSE社の「UltraNearfield」スピーカーを搭載。新開発のサウンドマネジメントテクノロジーが用いられており、ドライバーの周囲360度の音の方向性や距離を自在にコントロールできるとされ、さまざまな情報を同時にドライバーに伝えることが可能となる。
(webCG)
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