ポルシェ・カイエンS E-ハイブリッド プラチナエディション(後編)

2017.06.22 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTや86/BRZ Raceで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回も引き続き「ポルシェ・カイエンS E-ハイブリッド」に試乗する。乗り心地よし、ハンドリングよし、普段使いなら動力性能だって不満なしと、同車に対する谷口の評価は高い。では“電気じかけのカイエン”はどんなドライバーにオススメか?

不満らしい不満はなし

「カイエンS E-ハイブリッドって、モーターで走っていてもギアチェンジしますよね。あれは普通のクルマに印象が近くていいですね。ただ単に、動力源がエンジンになったり、モーターになったりするだけで……」

谷口が指摘するとおり、ほとんどのヨーロッパ製プラグインハイブリッド車(PHV)はエンジンとギアボックスの間にモーターがレイアウトされているので、モーターのトルクはギアボックスを介して駆動力に伝えられる。したがって加減速にはギアチェンジが伴うことになるが、エンジンとモーターの間で切り替わるとき、不快なショックを感じることはなかったのだろうか?

「まあ、ないことはないですよね。軽くブルルルンみたいな感じで。それはエンジンがかかるときのことなんですが、言ってみればキックダウンしたときのようなもので、不快ってことはありません。ただ、『あ、本当はモーターでいきたかったのに、エンジンがかかっちゃって残念』と思うだけですね」

こう見えても、谷口はむやみやたらにアクセルを踏み込む男ではない。ひとたび燃費や環境性能を追求すると決めたら、それを徹底的に追求するような側面も持っている。そうやってクルマの運転をゲーム感覚で楽しむのが谷口流なのだ。

では、乗り心地はどうだったのか?
「ものすごくよかった。快適な乗り心地です」
続いて、谷口がハンドリングのリニアリティーを評価するときに使う“物差し”の具合について尋ねてみた。
「全然いいと思います。コーナリングにも何の不満もありませんでした。しかも鈍くさくないです」
ほほー。どうやら谷口が満足できなかったのは動力性能だけで、それ以外については満足してくれたようだ。

「いやいや、動力性能だって問題ないですよ」と谷口。
「だって、いま持っているカイエンだって、普段はあんまり飛ばしていないから、たとえば10持っている性能のうち1くらいしか使っていません。でも、このカイエンS E-ハイブリッドだったら、10のうちのかなりの部分を電気だけでカバーできそうな気がします」

 
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ポルシェ・カイエンS E-ハイブリッド プラチナエディション
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4855×1940×1710mm/ホイールベース:2895mm/車重:2380kg/駆動方式:4WD/エンジン:3リッターV6 DOHC 24バルブ スーパーチャージャー付き/モーター:永久磁石式同期モーター/トランスミッション:8AT/エンジン最高出力:333ps(245kW)/5500-6500rpm/エンジン最大トルク:440Nm(44.9kgm)/3000-5250rpm/モーター最高出力:95ps(70kW)/2200-2600rpm/モーター最大トルク:310Nm(31.6kgm)/0-1700rpm/システム最高出力:416ps(306kW)/5500rpm/システム最大トルク:590Nm(60.2kgm)/1250-4000rpm/タイヤ:(前)275/45R20 (後)275/45R20/価格:1257万円
ポルシェ・カイエンS E-ハイブリッド プラチナエディション
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4855×1940×1710mm/ホイールベース:2895mm/車重:2380kg/駆動方式:4WD/エンジン:3リッターV6 DOHC 24バルブ スーパーチャージャー付き/モーター:永久磁石式同期モーター/トランスミッション:8AT/エンジン最高出力:333ps(245kW)/5500-6500rpm/エンジン最大トルク:440Nm(44.9kgm)/3000-5250rpm/モーター最高出力:95ps(70kW)/2200-2600rpm/モーター最大トルク:310Nm(31.6kgm)/0-1700rpm/システム最高出力:416ps(306kW)/5500rpm/システム最大トルク:590Nm(60.2kgm)/1250-4000rpm/タイヤ:(前)275/45R20 (後)275/45R20/価格:1257万円拡大
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