フォルクスワーゲンID. Buzzプロ ロングホイールベース(前編)
2025.12.18 あの多田哲哉の自動車放談 現在の自動車界では珍しい、100%電動ミニバン「フォルクスワーゲンID. Buzz」。トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんが、実車に初めて試乗した感想は?発売までが長かった!
ID. Buzzについては、取材前から多田さんは興味津々だった。
「このクルマがまだコンセプトモデルだった時にジュネーブモーターショーで目にして以来、なかなか良い企画と思っていました」
「これは言うまでもなく、昔の『ワーゲンバス』が元ネタですね。私には息子が2人いて、家にいろんなスポーツカーを乗って帰っても、まったく興味を示さなかったのですが、そんな息子が唯一欲しいと言ったのが古いワーゲンバスでした。街で走っているのを見て、いきなり『あれならいい』とつぶやいたんです。最近の若いヤツはああいうのが好きなのか……と意外に思ったことをよく覚えています」
多田さんのいうワーゲンバスとは、1950~1967年に生産された商用バンで、正式名称は「フォルスワーゲン・タイプ2」。初代“ビートル”こと「タイプ1」と同じく、空冷水平対向エンジンをリアに置いて後輪を駆動していた。ワーゲンバスのファンは今も世界中にいて、そのキュートな姿から、アニメから映画・ドラマ、広告まで、いまだに引っ張りだこの人気者だ。
「ID. Buzzは、正式発売の時から皆さんの期待を集めていました。コンセプトモデルも何度も展示されて、『いつ出るか?』とずっと言われ続けていました」と多田さんも指摘するように、ID. Buzzの最初のコンセプトカーは2017年1月のデトロイトショーで初公開されたが、その後が長かった。
2017年のデトロイトの後、コンセプトモデルは同年の東京モーターショーを含む世界各国のモーターショーに飾られて、翌2018年のハノーバーの商用車ショーでは、商用車バージョンの「ID. Buzzカーゴ」のコンセプトも公表された。しかし、ID. Buzzの市販版が正式発表となったのは2022年3月。この時点でデトロイトでのコンセプトカー初公開からほぼ5年が経過していたのだった……。
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