【フランクフルトショー2017】フォルクスワーゲン、クロスオーバーEVのコンセプトモデルを発表
2017.09.13 自動車ニュース![]() |
独フォルクスワーゲンは2017年9月12日(現地時間)、第67回フランクフルト国際モーターショー(会期:2017年9月12日~24日)において、コンセプトカー「I.D. CROZZ II(アイディークロスツー)」を公開した。
フォルクスワーゲンは、2020年に「ゴルフ」サイズの「I.D.」とSUVとクーペのクロスオーバー「I.D. CROZZ」を、2022年には往年の“ワーゲンバス”をモチーフとした「I.D. BUZZ」をと、近い将来に3タイプの電気自動車(EV)を発売するとアナウンスしている。今回のI.D. CROZZ IIはI.D. CROZZの市販に向けたコンセプトカーで、2017年の上海ショーで公開したものよりも、より量産に向けた進化を遂げている。
エクステリアは、ワイドなボンネットやクリーンな輪郭を描き出すフェンダー、光沢のあるブラック仕上げのルーフが特徴。個性的なデザインのLEDヘッドライトも量産化に向けて改良されたポイントだ。
“オープンスペース”と呼ばれる広々とした室内は、さまざまなシートアレンジが可能となっており、Bピラーレスの車体構造によって生まれるサイドの大開口部からは、クロスバイクなどを積むことができる。
室内には新開発の「Clean Air」システムが備わっており、車外の環境によらずクリーンな空気が常に供給される。さらに、ボイスアシスタント機能を利用してドアの開閉や、「I.D. Pilot」と呼ばれる完全な自動運転モードのオン/オフなどを音声でコントロールできる。
パワートレインについては、フロントおよびリアアクスルにそれぞれモーターを搭載し、エレクトリックプロペラシャフトによってトルク配分を制御。システム総出力は225kW(約306ps)で、最高速度は180km/hとされる。最大航続距離は500km(新欧州ドライビングサイクル法)で、急速充電システムを使用した場合、30分でバッテリーの最大容量の80%まで充電できる。
バッテリーを車両の中央に搭載し、駆動システムをフロントとリアに配置したことにより理想的な前後重量配分を実現。電子制御ダンパーとリアのマルチリンクサスペンション、新開発のマクファーソンストラットからなるサスペンションシステムの効果も合わせて、「ゴルフGTI」にも匹敵するハンドリング性能が得られるという。
(webCG)
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