四輪操舵システムを搭載、新型「ルノー・メガーヌ」が日本上陸
2017.10.04 自動車ニュース![]() |
ルノー・ジャポンは2017年10月4日、新型「メガーヌ」を発表した。同年11月9日に販売を開始する。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
4代目となる新型メガーヌは、内外装のデザインを一新したほか、先進安全装備や四輪操舵システムを採り入れるなど、全面的な進化を遂げている。今回日本にはルノー・スポールの手がけたスポーティーなモデルのみが導入され、「GTライン」と「GT」、そしてステーションワゴンの「スポーツツアラーGT」がラインナップされる。
エクステリアデザインについては、彫刻的な造形のボディーサイドや、ボンネットにあしらわれたプレスラインにより、ダイナミックさを強調。タイヤとホイールアーチの間隔を狭くすることで、スポーティー感も演出されている。フロントには現在のルノー車に共通する「Cシェイプ」のフルLEDランプを採用。デイタイムランプとして機能するほか、オートハイビーム機能も備えている。リアには、常時点灯して左右に連なる光のラインを形成する3Dランプを搭載する。
インテリアでは、7インチの液晶式メーターパネルや7インチマルチファンクションタッチスクリーン、マルチメディアシステムの「R-Link2」などを備えたコックピットが新しい。ステアリングスイッチやシフトノブ、エアコンの吹き出し口などにはサテンクロームのアクセントが施される。さらに、ステアリングホイールにはナパレザー(GT、スポーツツアラーGTのみ)を、ヘッドレスト一体型のスポーツシートは表皮にアルカンタラを採用している。
ルノー・スポールによってチューニングされた四輪操舵システム「4コントロール」は、電子制御のアクチュエーターによってタイロッドを操作し、リアタイヤを操舵するというもの。その切れ角は1秒間に100回の演算処理を経て決定され、最大切れ角は同位相時で1度、逆位相時で2.7度となる。60km/h以上(スポーツモードでは80km/h以上)での走行時は、後輪が前輪と同じ方向(同位相)に向き、コーナリングの安定性を高める。速度がそれ以下の場合には、前輪と後輪が逆方向(逆位相)に向くことで回転半径を小さくし、取り回しを容易にする。4コントロールはGTとスポーツツアラーGTに搭載され、最小回転半径は5.2m(4コントロール非搭載のGTラインは5.6m)を実現している。
パワーユニットは2種類用意され、GTとスポーツツアラーGTには1.6リッターターボエンジン(205ps/280Nm)が、GTラインには1.2リッターターボエンジン(132ps/205Nm)が搭載される。トランスミッションはいずれのユニットにもデュアルクラッチ式の7段ATが組み合わされる。
GTおよびGTグランドツアラーのシャシーには、ルノー・スポールによる専用チューニングが施されており、専用のスプリングやダンパー、アンチロールバー、ステアリングを装備する。ブレーキディスクの直径はフロントが320mm、リアが290mmで、それぞれGTラインと比べて30mm大径化されている。
インパネセンターのスクリーンで車両の設定をカスタマイズできる「ルノーマルチセンス」も備えており、アンビエントライトやエアコン、エンジンサウンド、ドライブモードの変更が可能。ドライブモードは快適さを優先した「コンフォート」、初期設定の「ニュートラル」、スポーツドライビングに適した「スポーツ」、アクセルペダルマッピングや変速マッピングなどを個別に設定できる「パーソナル」の4種類が用意され、スポーツモードではローンチコントロールや、一度に複数段のシフトダウンができるマルチシフトダウン機能も使用できる。
充実した先進安全装備も新型メガーヌの自慢のひとつで、12個のセンサーおよびフロントとリアのカメラ、フロントのミリ波レーダーで周囲の状況を把握してドライブをサポート。車間距離警報やエマージェンシーブレーキサポート、車線逸脱警報、後側方車両検知警報、オートハイ/ロービームが標準で備わる。さらに、GTとスポーツツアラーGTには、ドライバーはギア選択とアクセル、ブレーキの操作だけで縦列駐車などを行えるイージーパーキングアシストも用意される。
ボディーカラーは、GTとGTスポーツツアラーには「ブルーアイロン」「ブランナクレ」「グリチタニアム」の全3色が、GTラインには「ブルーベルリン」と「ブランナクレ」の全2色が設定される。
新型メガーヌのラインナップと価格は以下の通り。
- メガーヌGTライン:263万円
- メガーヌGT:334万円
- メガーヌ スポーツツアラーGT:354万円
(webCG)