「BMW 6シリーズ グランツーリスモ」が日本上陸
2017.10.24 自動車ニュース![]() |
BMWジャパンは2017年10月23日、4ドアファストバッククーペの「6シリーズ グランツーリスモ」を発表し、同日に販売を開始した。
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クーペとワゴンのいいとこ取り
BMWは2009年に、「5シリーズ」のボディーバリエーションのひとつとして「5シリーズ グランツーリスモ」を追加している。この4ドアファストバッククーペが、フルモデルチェンジを機に「6シリーズ グランツーリスモ」として生まれ変わった。
「6シリーズ」を名乗るものの、ベースとなるのは「6シリーズクーペ/カブリオレ/グランクーペ」ではなく、「G30」と呼ばれる現行型5シリーズだ。「5シリーズ セダン」よりも95mm長い3070mmのホイールベースと、全長×全幅×全高=5105×1900×1540mmのゆとりあるサイズのボディーに、サッシュレスドア(フレームレスウィンドウドア)と大型のテールゲートを組み合わせることで、エレガントなクーペスタイルとステーションワゴンに迫る機能性の両立を図った。
6シリーズ グランツーリスモのエクステリアは、独特のプロポーションに加えて、フロントのホイールアーチ後方に設けられた「エアブリーザー」を一体化したサイドスカートや、可動式リアスポイラーなどにより、個性的なデザインに仕立てられている。軽量化のため、ドア、ボンネット、テールゲートはアルミ製に。インテリアは、ダコタレザーシートの採用などにより上質さを演出。長いホイールベースがゆとりある後席スペースを確保するとともに、ラゲッジスペースは先代よりも110リッター広い610リッターとなった。さらに後席を倒せば最大1800リッターまで拡大することも可能だ。
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デビューを記念した限定車も
エンジンは、3リッター直列6気筒ターボを採用。最高出力340ps(250kW)、最大トルク450Nmのアウトプットは、8段ATとxDriveと呼ばれる4WDシステムにより路面に伝えられる。JC08モード燃費は10.9km/リッター。サスペンションは、速度や荷物の積載量などにより車高を-10mmから+20mmの範囲で自動的に調節できる4輪アダプティブエアサスペンションを採用する。
装備や運転支援システムは5シリーズに準じており、走行時に車線の中央付近を走行できるようにサポートする「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」をはじめ、隣の車線を走るクルマの車線変更を監視し接触を回避する「アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ機能(歩行者検知機能付き)」、「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」、「レーン・チェンジ・ウォーニング」などを備える「ドライビング・アシスト・プラス」を採用している。また、BMWディスプレイキーにより車外から駐車操作が可能な「リモート・パーキング」なども利用できる。
ラインナップは、3リッター直列6気筒ターボを積む「640 xDriveグランツーリスモ Mスポーツ」のみで、価格は1081万円である。
なお、BMWジャパンでは、新型6シリーズ グランツーリスモの発売を記念して、「640i xDriveグランツーリスモ Mスポーツ デビューエディション」を40台限定で発売する。このクルマは、専用色の「ソフィスグレー」のボディーカラーが採用されており、コニャック色のダコタレザーシート、ピアノブラックのインテリアトリム、Bowers&Wilkinsダイヤモンド・サラウンドサウンドシステム、リアエンターテインメントシステム、リモート・パーキングが可能なBMWディスプレイキーなどが装着されている。右ハンドル仕様で、価格は1289万円。
(文=生方 聡)
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