【東京モーターショー2017】ポルシェ、新型「カイエン」をアジア初公開
2017.10.26 自動車ニュース 拡大 |
ポルシェ ジャパンは、2017年10月25日に開幕した第45回東京モーターショーにおいて、「パナメーラ スポーツツーリスモ」と新型「カイエン」を披露した。
拡大 |
拡大 |
拡大 |
拡大 |
ポルシェの電動化戦力の中核を担うカイエン
東京ビッグサイトの東展示場1階、最もメインゲート寄りのスペースが、今回のポルシェブースのロケーション。プレスデー初日がスタートして早々の朝9時半から行われたプレスカンファレンスは、まずはポルシェ ジャパンの七五三木敏幸(しめぎとしゆき)社長による、壇上2台のアンベールから始まった。
そんな2台、アジアで初公開の新型カイエンと、日本では初公開となるパナメーラのスポーツツーリスモ(ST)。これを筆頭に、はるばる本国ドイツのポルシェ博物館から運ばれてきた「356スピードスター」を含め、その他「911 GT3」や「911 GT3カップカー」など全7台が展示されている。
「911や『ボクスター/ケイマン』が“主役”でないのは寂しい……」という声も聞かれそうではあるものの、さすがに今のタイミングでは、フルチェンジしたばかりのカイエンと、パナメーラSTがメインで扱われるのはやむを得ないところだろう。
七五三木社長は、カイエンというモデルは決して唐突に誕生したわけではなく、356の設計者であり、父親のフェルディナント・ポルシェとともにポルシェ社創設にも関わったフェリー・ポルシェが、すでに1989年の段階で「ポルシェのクレストを付けたオフロードモデルが存在すれば、人々はそれを歓迎するに違いない」というアイデアを抱いていたことを紹介。
誕生から15年間で50万台以上を販売する大ヒット作となった功績をアピールすると同時に、ハイブリッドやプラグインハイブリッド仕様を早々に設定した実績から、現在ではポルシェの電動化戦略、“Eパフォーマンス”の中核を担う存在であることも強調した。
パナメーラSTのボディーの、最大の特徴がデザインにあるという話題で締めくくった七五三木社長に変わって登壇したのが、本社の開発部門から招聘(しょうへい)された、このブランド唯一の日本人デザイナーである山下周一氏。
氏からは、自身がエクステリア部分を担当したパナメーラSTのデザインについて、詳細な解説が行われた。
「ラゲッジルームを拡大させながら、いかにしてスポーツカーに見せるかに苦労をした」という話題でスタートした山下氏のスピーチには、ポルシェ社内ではこのモデルを決してワゴンとは呼ばず、あくまでもスポーツツーリスモと呼んできたという内輪話も。その他、さまざまな部位において“スポーツカーらしさ”をいかにアピールする工夫を行ってきたかのコメントを付け加えた。
(文=河村康彦)

河村 康彦
フリーランサー。大学で機械工学を学び、自動車関連出版社に新卒で入社。老舗の自動車専門誌編集部に在籍するも約3年でフリーランスへと転身し、気がつけばそろそろ40年というキャリアを迎える。日々アップデートされる自動車技術に関して深い造詣と興味を持つ。現在の愛車は2013年式「ポルシェ・ケイマンS」と2008年式「スマート・フォーツー」。2001年から16年以上もの間、ドイツでフォルクスワーゲン・ルポGTIを所有し、欧州での取材の足として10万km以上のマイレージを刻んだ。
-
「レクサスLFA」がBEVで復活 トヨタが新たなコンセプトモデルを発表NEW 2025.12.5 トヨタ自動車は2025年12月5日、レクサスの新たな電気自動車(BEV)のコンセプトモデル「レクサスLFAコンセプト」を世界初公開した。同日に発表された「GR GT」と骨格を共有し、そのうえでBEVならではの可能性を追求したとされている。
-
トヨタが新型車「GR GT」「GR GT3」を発表 「トヨタ2000GT」などの流れをくむ新たな旗艦モデルNEW 2025.12.5 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は2025年12月5日、新型車「GR GT」「GR GT3」を発表し、現在開発中のプロトタイプ車両を初公開した。いずれもかつての「トヨタ2000GT」「レクサスLFA」の流れに連なるフラッグシップに位置づけられている。
-
6代目「スバル・フォレスター」が2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞 2025.12.4 2025年12月4日、2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考会が開催され、「スバル・フォレスター」が同年のイヤーカーに選出された。インポート・カー・オブ・ザ・イヤーには「フォルクスワーゲンID. Buzz」が選ばれている。
-
ホンダが東京・渋谷にカレー専門店「プレリュー堂」を期間限定でオープン 2025.12.4 ホンダが東京・渋谷にカレー専門店「プレリュー堂」をオープン。2025年12月7日までの期間限定で「プレリュード」をイメージしたカレーを提供する。メニューを手がけたのはスパイス料理研究家の一条もんこ氏で、付属のスパイスとの組み合わせで、6種類の味を楽しめるという。
-
“究極のオフローダー”感を強めた「メルセデスAMG G63」の限定車が登場 2025.12.4 メルセデス・ベンツ日本は2025年12月4日、高性能SUV「メルセデスAMG G63(ISG)」に台数150台の限定車「メルセデスAMG G63 Offroad Pro Edition(オフロードプロエディション)(ISG)」を設定し、販売を開始した。
関連記事
-
NEW
レクサスLFAコンセプト
2025.12.5画像・写真トヨタ自動車が、BEVスポーツカーの新たなコンセプトモデル「レクサスLFAコンセプト」を世界初公開。2025年12月5日に開催された発表会での、展示車両の姿を写真で紹介する。 -
NEW
トヨタGR GT/GR GT3
2025.12.5画像・写真2025年12月5日、TOYOTA GAZOO Racingが開発を進める新型スーパースポーツモデル「GR GT」と、同モデルをベースとする競技用マシン「GR GT3」が世界初公開された。発表会場における展示車両の外装・内装を写真で紹介する。 -
NEW
バランスドエンジンってなにがスゴいの? ―誤解されがちな手組み&バランスどりの本当のメリット―
2025.12.5デイリーコラムハイパフォーマンスカーやスポーティーな限定車などの資料で時折目にする、「バランスどりされたエンジン」「手組みのエンジン」という文句。しかしアナタは、その利点を理解していますか? 誤解されがちなバランスドエンジンの、本当のメリットを解説する。 -
「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」の会場から
2025.12.4画像・写真ホンダ車用のカスタムパーツ「Modulo(モデューロ)」を手がけるホンダアクセスと、「無限」を展開するM-TECが、ホンダファン向けのイベント「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」を開催。熱気に包まれた会場の様子を写真で紹介する。 -
「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」の会場より
2025.12.4画像・写真ソフト99コーポレーションが、完全招待制のオーナーミーティング「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」を初開催。会場には新旧50台の名車とクルマ愛にあふれたオーナーが集った。イベントの様子を写真で紹介する。 -
ホンダCR-V e:HEV RSブラックエディション/CR-V e:HEV RSブラックエディション ホンダアクセス用品装着車
2025.12.4画像・写真まもなく日本でも発売される新型「ホンダCR-V」を、早くもホンダアクセスがコーディネート。彼らの手になる「Tough Premium(タフプレミアム)」のアクセサリー装着車を、ベースとなった上級グレード「RSブラックエディション」とともに写真で紹介する。




































