【東京モーターショー2017】DSの新しいフラッグシップ「DS 7クロスバック」登場
2017.10.26 自動車ニュース![]() |
創立から今年で3年目を迎えた仏PSAグループのプレミアムブランド、DS。今回の東京モーターショーでは、新しいフラッグシップモデル「DS 7クロスバック」を日本初公開した。プレスカンファレンスの様子とニューモデルの概要をリポートする。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
駐日フランス大使も登場
DSブランドのプレスカンファレンスでは、ジュネーブショー2017でワールドプレミアを果たした新たなフラッグシップ、DS 7クロスバックが日本初公開された。そのジャパンプレミアでは、2017年6月に赴任したばかりのローラン・ピック駐日フランス大使も登壇。「DSはわれわれの世代には思い入れの強いネーミング。かつての『シトロエンDS』は、フランスらしさと先進性を象徴する存在でした。DSはこの新型モデルの登場によって新たなページをめくることになります。私もこの誇るべきブランドの日本における成功を強く願っています」と語り、2014年6月に新設され、日本導入3年目を迎えるDSブランドに寄せる思いと期待を表した。
「7」という数字からも分かる通り、DS 7クロスバックはDSブランドの日本導入時にトップモデルとして設定されていた、「DS 5」の上を行く新しいフラッグシップモデルである。世界的なプレミアムSUVの人気を反映した新規車種であり、実用性とフランスのブランドらしいラグジュアリーな世界観を併せ持っている。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4570×1895×1625mmと、フラッグシップにふさわしいアピアランスを持つ。エンジンは、最高出力225psの1.6リッター直4ターボと、2リッター直4ディーセルターボ(日本仕様の出力は現時点で未公開だが、本国発表値は180ps)の2種類となる予定で、ともにPSAグループにおいて初の8段ATが組み合わされるモデルとなる。ちなみに、本国仕様にはプラグインハイブリッドシステムと4WD機構を採用した、最高出力300psの「E-TENSE」もラインナップされているので、こちらの導入にも期待が高まる。
モダンな運転支援技術にも注目
また、そうしたパワートレインのモダン化だけでなく、採用される多くの運転支援システムもこのニューモデルの魅力だ。自動運転の「レベル2」に該当する「DSコネクテッドパイロット」は、地域ごとの規制によって異なるが、0-180km/h の速度域で作動。前走車との車間距離とレーン内の自車位置を適切にキープし、前走車がいったん停止しても3秒以内であれば自動的に再発進する、最先端のストップ&ゴー機能付きアクティブクルーズコントロールである。
もちろん現代のプレミアムカーに求められる、死角をカバーしてくれるブラインドスポットモニタリングや自動緊急ブレーキ、交通標識の認識機能(速度制限をカメラで確認し表示)なども標準装備。夜間走行の安全性を向上させる「DS NIGHT VISION」や、ドライバーの疲労をクルマが関知し注意を促す「DS DRIVER ATTENTION MONITORING」、走行シーンに合わせ自動でハイ/ローを切り替える「DS ACTIVE LED VISION」なども装備した。
なお、プジョー・シトロエン・ジャポンでは同車の日本導入にあたり、赤のナッパレザーや記念すべきローンチモデルであることを示すエンブレムなどを採用した40台の限定モデル「La Prrmière(ラ プルミエール)」のオンライン予約を、2017日10月25日に開始(会場の展示モデルは欧州仕様)した。価格は589万円となっている。
さらにプレスカンファレンスでは、今年3月にオープンした「DS STORE滋賀」、「DS STORE名古屋」、「DS SALON彦根」、「DS Urban Tokyo」に続くディーラーネットワークの拡充と、DSブランドのホスピタリティーを象徴するコンシェルジュサービスやロードアシスタンス、旅先でもDSを楽しめるレンタカーサービス、特別なイベントなどを盛り込んだ「DS ONLY YOU」と呼ばれるサービスの日本導入が発表された。この「DS ONLY YOU」は、すでに13カ国でスタートしているカスタマーサービスで、DSのプレミアムブランドとしてのバリューを高めている。先行するドイツ系ブランドとは異なる、フランス流のラグジュアリーをぜひ東京モーターショー2017の会場で確かめてもらいたい。
(文=櫻井健一/写真=webCG)

櫻井 健一
webCG編集。漫画『サーキットの狼』が巻き起こしたスーパーカーブームをリアルタイムで体験。『湾岸ミッドナイト』で愛車のカスタマイズにのめり込み、『頭文字D』で走りに目覚める。当時愛読していたチューニングカー雑誌の編集者を志すが、なぜか輸入車専門誌の編集者を経て、2018年よりwebCG編集部に在籍。
-
フェラーリが往年の名車「F40」をイメージしたワンオフモデル「SC40」を発表NEW 2025.10.21 伊フェラーリは2025年10月17日(現地時間)、同社のスペシャル・プロジェクト・プログラムにより製作されたワンオフモデル「フェラーリSC40」を発表した。往年のスペチアーレ「F40」を思わせるデザインが採用されている。
-
BYDがBEV「シール」の一部仕様を変更 後輪駆動車は500万円を切る新価格にNEW 2025.10.21 BYDオートジャパンは2025年10月21日、電気自動車「BYD SEAL(シール)」の一部仕様を変更し、新価格を適用すると発表した。後輪駆動車は500万円を切る価格となる。同年10月30日に販売を開始する。
-
トヨタが新型クロスカントリーモデル「ランドクルーザー“FJ”」を世界初公開 2026年に発売を予定NEW 2025.10.21 トヨタ自動車は2025年10月21日、新型クロスカントリーモデル「ランドクルーザー“FJ”」を世界初公開した。「悪路走破性と機動性」と「コンパクトだからこその気軽さ軽快さ」を両立させたモデルで、日本での発売は2026年の年央を予定している。
-
【F1 2025】第19戦アメリカGPでフェルスタッペンが独走で今季5勝目 ノリス2位、ピアストリ5位でチャンピオン争いは三つどもえの戦いに 2025.10.20 F1世界選手権第19戦アメリカGP決勝が、2025年10月19日(現地時間)、アメリカはテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(5.513km)を56周して行われた。レースの結果とポイントランキングを報告する。
-
【SUPER GT 2025】第7戦オートポリスで山本尚貴/牧野任祐組のNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTが今季初勝利 CIVIC勢は表彰台独占 2025.10.19 2025年10月19日、国内最高峰レースであるSUPER GTの2025年シーズン第7戦が大分県のオートポリスで開催された。GT500クラス、GT300クラスともに、その結果を報告する。
関連記事
-
NEW
トヨタ・カローラ クロスGRスポーツ(4WD/CVT)【試乗記】
2025.10.21試乗記「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジに合わせて追加設定された、初のスポーティーグレード「GRスポーツ」に試乗。排気量をアップしたハイブリッドパワートレインや強化されたボディー、そして専用セッティングのリアサスが織りなす走りの印象を報告する。 -
NEW
SUVやミニバンに備わるリアワイパーがセダンに少ないのはなぜ?
2025.10.21あの多田哲哉のクルマQ&ASUVやミニバンではリアウィンドウにワイパーが装着されているのが一般的なのに、セダンでの装着例は非常に少ない。その理由は? トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんに聞いた。 -
2025-2026 Winter webCGタイヤセレクション
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>2025-2026 Winterシーズンに注目のタイヤをwebCGが独自にリポート。一年を通して履き替えいらずのオールシーズンタイヤか、それともスノー/アイス性能に磨きをかけ、より進化したスタッドレスタイヤか。最新ラインナップを詳しく紹介する。 -
進化したオールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2」の走りを体感
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>欧州・北米に続き、ネクセンの最新オールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2(エヌブルー4シーズン2)」が日本にも上陸。進化したその性能は、いかなるものなのか。「ルノー・カングー」に装着したオーナーのロングドライブに同行し、リアルな評価を聞いた。 -
ウインターライフが変わる・広がる ダンロップ「シンクロウェザー」の真価
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>あらゆる路面にシンクロし、四季を通して高い性能を発揮する、ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」。そのウインター性能はどれほどのものか? 横浜、河口湖、八ヶ岳の3拠点生活を送る自動車ヘビーユーザーが、冬の八ヶ岳でその真価に触れた。 -
第321回:私の名前を覚えていますか
2025.10.20カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。24年ぶりに復活したホンダの新型「プレリュード」がリバイバルヒットを飛ばすなか、その陰でひっそりと消えていく2ドアクーペがある。今回はスペシャリティークーペについて、カーマニア的に考察した。