ダイハツDNコンパーノ:不思議な魅力を持っている
2017.10.27 自動車ニュース 拡大 |
東京モーターショー2017に、ダイハツは5種類のコンセプトモデルを出展した。そのうちの一台、往年の車名を冠する「DNコンパーノ」に強く引かれるのはなぜなのか。ヒストリックカーにも詳しい、沼田 亨が語る。
潔く見た目で勝負
ショー前に公表された広報写真を見て、まるでアニメ、それも1960年代に未来を描いた『スーパージェッター』や『8マン』などに登場するようなクルマだと思った。いざ実車を見たら、ライティングのせいでいささかのっぺりした印象だった写真と比べ、はるかに凝った造形であることがわかった。しかしレトロフューチャーな雰囲気は変わらず、現実離れした不思議な魅力を放っていた。
会場に並んで展示されていた、1960年代初頭の典型的なイタリアンスタイルだったオリジナルの「コンパーノ」の、ショーカーにありがちな単純な復刻版ではない。だがボディーサイドを走る“シューティングライン”は、オリジナルを現代風にアレンジしたものであり、「コンパクトさとスタイリッシュさを両立するデザイン思想を受け継いだ」という。素人目にもオリジナルのモチーフを引用したとわかるデザインよりも、好ましいと思う。
市販化予定のない純粋なコンセプトモデルだろうが、電動化も自動運転もコネクティングもうたわず、ほぼ見た目のみで「どやっ!?」とばかりに勝負に出たところも、会場内では貴重な存在だった。
(文=沼田 亨/写真=峰 昌宏)

沼田 亨
1958年、東京生まれ。大学卒業後勤め人になるも10年ほどで辞め、食いっぱぐれていたときに知人の紹介で自動車専門誌に寄稿するようになり、以後ライターを名乗って業界の片隅に寄生。ただし新車関係の仕事はほとんどなく、もっぱら旧車イベントのリポートなどを担当。
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