トヨタ・ヴィッツGRMN:その走りに期待せよ!
2017.10.27 自動車ニュース 拡大 |
見て楽しむのがモーターショー。とはいえ、クルマはやはり乗って楽しむものである。最初から「これは、売らないナ」と、ピンとくるようでは興ざめだ。そこでコレ。フリーライター鈴木真人のイチ押しは「トヨタ・ヴィッツGRMN」である。
210ps超の強心臓を搭載
2015年の東京モーターショーで披露されたトヨタの小型FRスポーツコンセプト「S-FR」はヨタハチの再来かと期待を集めたが、結局市販化されなかった。落胆した人は多いだろう。代わりというわけではないが、今回は「GR HVスポーツコンセプト」が出展されている。
「GR」というのはトヨタのモータースポーツ部門「GAZOO Racing」直系のブランドで、「アクア」や「ノア/ヴォクシー」などをベースにした気軽にスポーツ走行を楽しめるモデルも用意されている。ハイブリッドのFRスポーツというのは魅力的だが、これだって本当に売られるかどうかはわからない。
とらぬ狸の皮算用では困るので、もっと現実的なモデルを見てみよう。すぐ近くに地味に展示されているのがヴィッツGRMNのプロトタイプだ。GRMNはGRブランドの最高グレードで、エンジンにも手を入れた究極のスポーツモデルだという。
先日サーキットで行われた試乗会で試してみたところ、これが素晴らしい出来栄えだった。搭載される1.8リッターのメカニカルスーパーチャージャー付きエンジンは最高出力210ps以上、最大トルク250Nmとされる強心臓で、6段MTを介してコンパクトなボディーを思いのままに走らせることができる。
すぐそばにはWRCに参戦している「ヤリス」も飾られていて、まったく目立たないのが気の毒だ。以前展開していた「G's」よりも大人っぽいデザインテイストになっているのだから仕方がない。でも、ヴィッツGRMNは来年春には発売されることになっているのだ。チェックしておいて損はない。たぶん、結構な価格になるとは思うけど。
(文=鈴木真人/写真=峰 昌宏)

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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