ボルボが「PV544」をトヨタ博物館へ寄贈
2017.12.15 自動車ニュース![]() |
ボルボ・カー・ジャパンは2017年12月15日、「ボルボPV544」をトヨタ博物館(愛知県長久手市)に寄贈し、記念式典を行った。
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ボルボの安全技術を象徴するモデル
PV544は、1958年から1965年にかけて約25万台が生産された、ボルボの2ドアサルーンである。1959年に世界で初めて3点式シートベルトを標準装備したクルマとされており、現在にまで引き継がれるボルボの安全技術を象徴するモデルである。今回寄贈されたクルマも1959年式となる。
記念式典では、ボルボ・カー・ジャパンの木村隆之社長が、今回の寄贈にいたった経緯を説明した。2016年10月に愛車「ボルボP1800」でトヨタ博物館に立ち寄った折り、同博物館の布垣直昭館長と話したところ、トヨタ博物館にはボルボ車が1台も収蔵されていないことが判明。木村社長はボルボの安全を象徴するPV544をぜひ寄贈したいと考え、世界中から探し求めたが、博物館に寄贈できるコンディションのものを見つけることができなかった。すると、それを知ったスウェーデンのボルボミュージアムが、「そういうことならぜひ」と、収蔵されていたPV544を快く提供してくれたという。ちなみに布垣館長は、木村社長がトヨタ自動車に勤務していた時の同僚だそうだ。
式典にはスウェーデンのボルボ・カーズのヘリテイジディレクターであるペロオケ・フローバーグ氏も参列。「2017年はボルボが90周年を迎えた特別な年だった。歴史があるということは、その製品が本物であるという何よりの証拠であると思う。そのボルボの歴史において記念碑的なPV544がトヨタ博物館に収蔵されたことには格別な思いがある」と祝辞を述べた。
寄贈されたPV544は、しばらくは博物館のエントランスに展示され、その後は3階に移されて常設展示される予定。
(webCG)