ダカールラリー2018、プジョーが制し3連覇を達成

2018.01.24 自動車ニュース webCG 編集部
「プジョー3008DKRマキシ」
「プジョー3008DKRマキシ」拡大

通算で第40回大会にあたる2018年ダカールラリー(開催期間は2018年1月6日~1月20日の15日間)が1月21日にフィニッシュし、四輪部門は「プジョー3008DKRマキシ」を駆るチーム・プジョー・トタルのカルロス・サインツ/ルーカス・クルス組が優勝した。

総合優勝を成し遂げたカルロス・サインツ/ルーカス・クルス組。
総合優勝を成し遂げたカルロス・サインツ/ルーカス・クルス組。拡大
4台の3008DKRマキシが参戦し、3台が完走した。
4台の3008DKRマキシが参戦し、3台が完走した。拡大

4台の3008DKRマキシが参戦し3台が完走

今大会はパリ-ダカール・ラリーに起源を持つダカールラリーとしては通算40回目、舞台が南米に移ってからは10回目となる節目の大会にあたり、ペルー、ボリビア、アルゼンチンの3カ国を貫く、約9000kmの道のりで争われた。

合計で4台のプジョー3008DKRマキシが参戦しており、サインツ/クルス組が総合優勝したほか、ステファン・ペテランセル/ジャン・ポール・コトレ組が総合4位、シリル・デプレ/デビッド・キャステラ組が総合31位で完走を果たした。3008DKRマキシが1-2-3を決めてダカールラリーを“完全制圧”した2017年のリザルトには届かなかったが、今大会をもってダカールラリーからの撤退を表明しているプジョーにとっては有終の美を飾るかたちとなった。

総合優勝したサインツは、序盤からパフォーマンスと安定感を披露し、第6ステージと第7ステージで最速タイムをマークした。最終的には、2位のTOYOTA GAZOO Racing South Africaの「トヨタ・ハイラックス」に対して43分40秒のリードを築いてゴール地点のアルゼンチン・コルドバにトップで到着し、チームにとってダカール3連覇となる勝利をもたらした。合計14ステージ(うち1ステージはキャンセル)のうち、3008DKRマキシは7つのステージで勝利を獲得。優れた走破性と高い信頼性を示した。

一方、2016年と2017年にダカールラリーを制したペテランセル/コトレ組は一時は首位に躍り出て、第13ステージまでは総合2番手につけていたものの、最終的には4位でフィニッシュ。デプレ/キャステラ組も一時は総合首位につけたが、アクシデントで大きく後退。その後はチームメイトのサポートに回り、上位フィニッシュに貢献した。

2017年大会で2位に輝いたセバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ組は、第5ステージでスタックしたマシンを避けようとしてコースアウト。その衝撃でコドライバーのエレナが尾てい骨を負傷したため、リタイアを喫した。

総合優勝を決めたカルロス・サインツは、「今大会は、これまで私が参戦してきたダカールラリーの中で、最も難しい大会だったかもしれない。難易度の高いラリーで勝つことができ、ルーカスと私はとても満足している」と語った。

(webCG)

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