ボルボ初のコンパクトSUV「XC40」が日本上陸

2018.03.28 自動車ニュース 沼田 亨
「ボルボXC40」(写真はすべて、先行して予約注文受け付けが実施された限定車「XC40 T5 AWD R-DESIGNファーストエディション」)
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ボルボ・カー・ジャパンは2018年3月28日、新型SUV「XC40」を国内で披露。同日、販売を開始した。

 
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センターコンソールの小物入れスペース。グレードにより、スマートフォンの非接触充電機能が備わる。
センターコンソールの小物入れスペース。グレードにより、スマートフォンの非接触充電機能が備わる。拡大
9インチのセンターディスプレイ。インフォテインメントシステムの操作や車両の設定は、主にこのパネルを介して行う。
9インチのセンターディスプレイ。インフォテインメントシステムの操作や車両の設定は、主にこのパネルを介して行う。拡大

デザインと実用性にこだわり

2017年9月にデビュー、海外ではすでに発売され、2018年欧州カー・オブ・ザ・イヤーを獲得したボルボ初のコンパクトSUV「XC40」が日本上陸を果たした。

プラットフォームには、サイズの変更やパワートレインの組み合わせに対して自由度が高い、新開発の小型車専用プラットフォーム「CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)」を初採用。「都市のライフスタイルにマッチする個性的なデザイン」とうたわれるボディーのサイズは全長×全幅×全高=4425×1875×1660mmで、ホイールベースは2700mm。プレミアムコンパクトSUV市場でライバルとなるであろう「BMW X1」「アウディQ3」「メルセデス・ベンツGLA」らと比べると、全幅と全高の値は最も大きい。

エクステリアは新世代ボルボ共通のアイコンである北欧神話のトールハンマーをモチーフとしたLEDヘッドライトや、ボディーサイドに回り込むL字型のLEDテールライトなどでボルボファミリーであることをアピール。210mmのロードクリアランスや大径のホイール/タイヤでSUVらしいタフなイメージが演出される。また、サイドウィンドウ後端がキックアップしたダイナミックな造形や、ルーフを塗り分けたツートンカラーなどによって、上級の「XC60」「XC90」やライバルたちとは異なるカジュアルな雰囲気を放っている。

インテリアは、洗練されたデザインと高い実用性を高次元で両立。スマートフォンを置くだけで充電できる非接触充電機能をはじめ、ノートパソコンや大型のペットボトルが収納可能なドアポケット、グローブボックスにバッグが掛けられる「リトラクタブルフック」を用意するなど、日常生活での使い勝手を大幅に向上させた。ラゲッジスペースについても、折りたたみ可能なラゲッジフロアや床下に収納できるラゲッジカバーなどが採用されている。

インストゥルメントパネルの中央にはドライバーが直感的に操作できるインフォテインメントシステムを搭載。9インチのセンターディスプレイには赤外線方式のタッチスクリーンが採用されており、北欧生まれのクルマらしく手袋を着用したままの操作が可能となっている。

ラゲッジスペースのフロアは折り畳み式。さまざまな荷物の積載に対応する。
ラゲッジスペースのフロアは折り畳み式。さまざまな荷物の積載に対応する。拡大
「オートブレーキ機能付きCTA」の作動イメージ。駐車スペースから後退して出庫する際に、接近する車両や歩行者の存在を検知する。
「オートブレーキ機能付きCTA」の作動イメージ。駐車スペースから後退して出庫する際に、接近する車両や歩行者の存在を検知する。拡大
最高出力252psを発生する、2リッター直4ターボの「T5」エンジン。
最高出力252psを発生する、2リッター直4ターボの「T5」エンジン。拡大
 
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将来的にはPHVやEVも

日本仕様のパワーユニットは2種類。いずれも、Drive-Eと呼ばれる新世代の2リッター直噴直4ガソリンターボエンジンで、最高出力190ps(140kW)、最大トルク300Nm(30.6kgm)を発生する「T4」と、同252ps(185kW)、同350Nm(35.7kgm)の「T5」が用意される。

トランスミッションはいずれも8段ATで、駆動方式はベーシックモデル「XC40 T4」が2WD(FF)のみ、「XC40 T4モメンタム」は2WDと4WDが選択可能。T4のそのほかのグレードとT5はすべて4WDとなる。将来的にはプラグインハイブリッドやEVも追加される予定という。

ボルボが誇る先進安全・運転支援技術については、「90」シリーズや新型XC60とほぼ同等となる16種類以上のシステムで構成される「インテリセーフ」を標準装備。「歩行者・サイクリスト・大型動物検知機能付き衝突回避・軽減フルオートブレーキシステム」「全車速追従機能付きACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」「BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)」などに加え、新機能として「オートブレーキ機能付きCTA(クロス・トラフィック・アラート)」を搭載。これは駐車スペースから後退して出庫する際に、接近する車両や歩行者を検知してドライバーに警告、必要に応じて自動ブレーキを作動させ衝突の回避または被害軽減を図るものである。

また、全車速追従機能付きACCを設定した130km/h未満の速度域において、自動運転「レベル2」相当となる運転支援を行う「パイロット・アシスト」も標準装備している。

「XC40」のグレードと価格は、以下のとおり。

  • T4:389万円
  • T4モメンタム:439万円
  • T4 AWDモメンタム:459万円
  • T4 AWD R-DESIGN:489万円
  • T4 AWDインスクリプション:499万円
  • T5 AWD R-DESIGN:539万円
  • T5 AWDインスクリプション:549万円

(文=沼田 亨)

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