フェラーリ812スーパーファスト(前編)
2018.06.14 谷口信輝の新車試乗 最高出力800psを誇る“跳ね馬”「812スーパーファスト」に、レーシングドライバー谷口信輝が試乗。「史上最強・最速のロードゴーイング・フェラーリ」とうたわれるスーパースポーツの印象を報告する。“ありえないサウンド”にほれぼれ
今回は趣向を変えて、谷口信輝がドライブするフェラーリ812スーパーファストの助手席から彼のコメントを拾ってみることにした。
まずはステアリング上のスタート/ストップボタンを押してエンジンを始動。瞬時にして回り始めた珠玉のV12ユニットは、普通のクルマとは明らかに異なる高回転でアイドリングを始めた。
「えーと、走り始めるときはどうしたらいいんでしたっけ?」
そう問いかけてきた谷口に「右側のパドルを引くだけで発進できます。でも、もしもギアボックスはマニュアルがお好みなら、センタートンネルのところにあるオートスイッチを一度押してマニュアルモードに切り替えてください」と説明すると、「いや、まずはオートマチックで走ってみます」との答えが返ってきた。ほほー、意外にも谷口はオートマチックモード派なのか……。
オートマチックモードの場合、軽くアクセルを踏み込んだ状態ではトップエンドまで引っ張ることなく、3000~4000rpmで次々とシフトアップしていくが、それでも「フワーーーンッ!」と軽やかに響く抜けのいい音色は、フェラーリ以外にはありえない美しいサウンド。フェラーリミュージックと呼ばれるゆえんである。
ここで谷口は、まだ余力を残して走っていることを釈明するかのように「いやあ、ストレートじゃないと踏む気になれないですね」と口にしたが、いやいや、それでもすでにかなりのペースだ。
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