レクサスES300h“バージョンL”(後編)
2019.01.31 谷口信輝の新車試乗 レクサスのFFセダン「ES」でセリングポイントとされている先進装備や居住性は、谷口信輝の目にはどう映った? 最上級グレード“バージョンL”に試乗しての感想をお伝えする。先進のミラーにモヤモヤ気分
箱根での試乗を終えて「不満なところはひとつもない」と谷口信輝が評価した「レクサスES300h」。後編ではまず、世界に先駆けてESで製品化された「デジタルアウターミラー」から語ってもらうことにしよう。
「ミラーで確認しようとすると、まずは、もともとドアミラーがあったところに視線がいって、『あ、ミラーがない!』って気づいて、Aピラーの根元付近に取り付けられたこのディスプレイに目がいきますよね。今日、僕は初めてESに乗りましたが、同じことを何度もしました(笑)。まあ、これがまだ新しい試みで、僕がまだ慣れてないだけなんですけど、デジタルアウターミラーのカメラ部分を見るたびに『またか!』と思いましたよ。いっそのこと、カメラのとなりに『また見た?』ってステッカーでも貼っておきましょうか?(笑) 」
「まあ、その辺はレクサスの人たちからしたら『想定内の答え』で、『まずは慣れてください』ということかもしれませんが、カメラ部を見るたびになんかモヤモヤした気持ちになりますよね」
ここまでにこやかな表情で語った谷口は、真顔に戻ってからこう言葉をつないだ。
「正直、『後方を見る』という機能に関して言えば、これで何の問題もないと思いますが、デジタル映像を見ていると、ちょっと現実味がないというか、だまされているような気がするんです。まるで、レストランに置いてある“食品サンプル”を見ているみたいな感じ。それと、後ろを走っているのがどんなクルマで、どんな人が乗っているかを確認しようとしても、これだとちょっとわかりにくいんですよね」
確かに、デジタルアウターミラーには弱点もある。ただし、サイドウィンドウに雨滴が付いても視界が妨げられないとか、後退時には視野を広げて後方確認をしやすくするといった機能はデジタルアウターミラーだからこそ実現できたこと。それらも含めて、この新技術はもう少し長い目で捉える必要がありそうだ。
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