新型グランドツアラー「マクラーレンGT」登場

2019.05.16 自動車ニュース
マクラーレンGT
マクラーレンGT拡大

英マクラーレン・オートモーティブは2019年5月15日(現地時間)、ニューモデル「マクラーレンGT」を発表した。同モデルは従来のスポーツシリーズ、スーパーシリーズ、アルティメットシリーズに並ぶ位置づけになるという。

「モノセルII-T」と呼ばれるカーボンモノコックを中心にボディーを構築。ボディーサイズは全長×全幅×全高=4683×2045×1213mm。
「モノセルII-T」と呼ばれるカーボンモノコックを中心にボディーを構築。ボディーサイズは全長×全幅×全高=4683×2045×1213mm。拡大
リアクオーターウィンドウを設置し、さらにCピラーをガラス張りとすることで、斜め後方視界を確保している。
リアクオーターウィンドウを設置し、さらにCピラーをガラス張りとすることで、斜め後方視界を確保している。拡大
インテリアには上質なナッパレザーを多用している。この部分はオプションでソフトグレインレザーまたはアルカンターラに変更が可能。
インテリアには上質なナッパレザーを多用している。この部分はオプションでソフトグレインレザーまたはアルカンターラに変更が可能。拡大
長距離ドライブでも快適さが保たれるように、パッドの量と肩および背中のサポート材が工夫されたシートを採用。
長距離ドライブでも快適さが保たれるように、パッドの量と肩および背中のサポート材が工夫されたシートを採用。拡大
ガラス張りのリアゲートはソフトクローズ機能を採用。オプションで電動式ゲートも選択できる。荷室容量は420リッター。
ガラス張りのリアゲートはソフトクローズ機能を採用。オプションで電動式ゲートも選択できる。荷室容量は420リッター。拡大
フロントには150リッターの荷室を備えている。
フロントには150リッターの荷室を備えている。拡大
マクラーレンは「GT」をグランドツアラーだと説明しているが、0-100km/h加速3.2秒、最高速度326km/hと、スーパーカーとしてのパフォーマンスも持ち合わせている。
マクラーレンは「GT」をグランドツアラーだと説明しているが、0-100km/h加速3.2秒、最高速度326km/hと、スーパーカーとしてのパフォーマンスも持ち合わせている。拡大
リアミドシップのエンジンレイアウトを採用しながら、大きく開くガラス製のリアゲート内に荷物も積める「マクラーレンGT」。
リアミドシップのエンジンレイアウトを採用しながら、大きく開くガラス製のリアゲート内に荷物も積める「マクラーレンGT」。拡大

今回発表されたGTを、マクラーレンでは「これからのグランドツアラーのありかたを独自に解釈したニューモデルである」と紹介している。106台が限定生産される「スピードテール」の流れをくむエクステリアデザインを採用し、V8ツインターボエンジンをリアミドに縦置き搭載する2シーターモデルという車両構成は、これまでのマクラーレン市販各車と同様である。

シャシーは、「モノセルII-T」と呼ばれるカーボンモノコック(Tはツーリングの意)を中心に、基本的にカーボンファイバーで構成されるが、車両前後のクラッシャブルゾーンはアルミニウム製となっている。こうした軽量素材を用いたことにより、車両重量はライバル車よりも200kg以上軽量となる1530kgに抑えられているという。

エクステリアデザインは、有機的なフォルムを採用していたこれまでのラインナップに比較すればシンプルでソリッドな造形といえそうだ。従来のマクラーレン車と同様となる上方に開くディヘドラルドアを開けると、広い開口部と低く設定されたサイドシルに気付く。Cピラーはガラス張りとなり、リアクオーターウィンドウとともに斜め後方の視界を確保。さらにオプション設定されているガラスの透明度を変更できるエレクトロクロミックガラスパネルルーフ(標準仕様はカーボンファイバー製ルーフ)を選択すれば、十分な広さが実現されたキャビンにより多くの光が差し込むようになる。

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4683×2045×1213mm、ホイールベース=2675mmという数値が発表されている。この全長は、限定モデルであったスピードテールを除けば、これまでのマクラーレン市販モデルにおいて最も長いものになっている。

リアミドに搭載されるエンジンは、M840TEの型式を持つ最高出力620ps、最大トルク630Nmの4リッターV8ツインターボで、これにマクラーレンが「SSG(シームレス・シフト・ギアボックス)」と呼ぶ7段AT(DCT)を組み合わせている。駆動方式は後輪駆動となる。

スーパーカーでありながらGT(グランドツアラー)の車名が示すように、開発にあたって最も注力されているのが、快適性と利便性である。

快適性においては、エンジンマウントの工夫によってカーボンボディー特有の低周波を抑制。アルミニウム製の軽量ダブルウイッシュボーン式サスペンションには油圧式ダンパーが組み込まれ、電子制御によって乗員の快適性を優先するダンピングコントロールを行うという。さらに、「コンフォート」「スポーツ」「トラック」という3つのドライビングモードが用意され、走行シーンに応じた走りが楽しめるようになっている。

また、フロントとリアのオーバーハングは、従来モデルよりも長いものの、フロントのアプローチアングルは10度(車両リフトシステムの作動時は13度)を確保。最低地上高は110mm(車両リフトシステムの作動時は130mm)あり、街中での使用シチュエーションでも極めて使いやすく、「リフト」モードでは一般的なセダンと同様の地上高になるとマクラーレンは説明している。

利便性の面では、ガラス張りで縦開きとなる電動式ゲート(オプション)を採用する荷室をリアに設置するなどの工夫を行っている。その容量は420リッターで、185cmのスキー板とブーツを2セット、またはゴルフバッグなどが収納できるという。さらにこれとは別に、フロントには容量150リッターの荷室も用意。同車はスーパーカーとしては最大級といえそうな計570リッターの荷室を備えていることになる。

10クアッドコアチップを搭載した新しい7インチのタッチスクリーンディスプレイに組み込まれたインフォテインメントシステムは、アウディ/ダイムラー/BMWが共同所有する地図情報サービス企業HEREのデータを用いたナビゲーションシステムとリアルタイムの交通情報のほか、Bluetoothでの電話通話、メディアストリーミング、デジタルラジオなどを標準で装備。これらは音声での操作も可能となっている。

「新しいマクラーレンGTでは、サーキット志向の性能にヨーロッパ大陸横断を可能とする能力が組み合わされており、それらが美しいボディーに内包されています。超軽量のクルマを設計し、重量面で競合ブランドに差をつけようとする、マクラーレンのDNAがそのまま体現されているのです。ロングツーリング走行に対応するために設計されたマクラーレンGTは、グランドツアラーに求められる快適さとスペースだけでなく、このセグメントではありえなかったレベルの俊敏性をも備えています。つまり、マクラーレンにしかできない方法で、グランドツアラーの概念を再定義したクルマなのです」と、マクラーレン・オートモーティブ最高経営責任者マイク・フルーウィット氏はGTの発表に関してコメントしている。

参考までにパフォーマンスは0-100km/h加速3.2秒、0-200km/h加速9.0秒、最高速度326km/hというもので、WLTPモードにおいて燃費は11.9リッター/100km(約8.4km/リッター)、二酸化炭素排出量は270g/kmという数値が公表されている。

マクラーレンは、GTの発表と同時に全世界のディーラーを通じてオーダーの受け付けを開始。同車のデリバリー開始は2019年末を予定している。

(webCG)

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