全車が3列7人乗り仕様に 新型「メルセデス・ベンツGLE」発売
2019.06.19 自動車ニュース![]() |
メルセデス・ベンツ日本は2019年6月19日、新型「メルセデス・ベンツGLE」を導入すると発表し、同日、注文受け付けを開始した。
GLEの前身にあたる「Mクラス」がデビューしたのは1998年のこと。以来20年あまりを経て、“プレミアムSUV”というカテゴリーを創出したとメルセデスは主張する。4代目となる新型では内外装デザインやパワートレインなどを刷新したほか、日本仕様では全車が3列目シートを搭載した7人乗りとなったのが特徴だ。
新型のボディーサイズは全長×全幅×全高=4924×1947×1772mmで、ホイールベースは2995mm(欧州仕様参考値)。先代モデルと比べると、全長で約100mm、ホイールベースで約80mm長くなっている。
新世代メルセデスのデザイン思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」に基づいたエクステリアは、細かなエッジやラインを廃して面を強調。本質的に重要な要素のみを残したという質実剛健さが魅力だ。フロントセクションではクローム仕上げのアンダーガードとパワードームを備えたボンネットによってSUVとしての存在感とパワーを表現。一方、リアまわりでは、Cピラーから2分割のコンビランプにつながるラインによってたくましさをアピールする。
インテリアには、昨今のメルセデス・ベンツ車ではおなじみとなった、2枚の液晶スクリーンをダッシュボードに並べた「コックピットディスプレイ」を採用。フロントグリルのルーバーを模したという四角いエアベントや、センターコンソールに設けられた大型のグラブハンドルなどで、SUVらしいエッセンスを表現している。「ハイ、メルセデス」で起動する対話型インフォテインメントシステム「メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス(MBUX)」は全車に標準装備となる。
ホイールベースの拡大によってキャビンの居住性と積載性も高められており、2列目のレッグルームは先代モデル比で+69mmの1045mmに。この2列目シートには全車6ウェイのフルパワーシートが標準装備で、背もたれなどの角度調整に加えて、100mmの前後調整も電動で行える。2人掛けとなる3列目シートは可倒式となっており、フレキシブルなシートアレンジが可能。3列目使用時のラゲッジスペースの容量は160リッターで、2列目と3列目を倒せば容量は2055リッターまで拡大できる。
パワーユニットは、「GLE300d 4MATIC」には2リッター直4ディーゼルターボエンジン「OM654」(最高出力254ps/最大トルク500Nm)を、「GLE400d 4MATICスポーツ」には3リッター直6ディーゼルターボエンジン「OM656」(同330ps/同700Nm)を、「GLE450 4MATICスポーツ」には3リッター直6ガソリンターボエンジン「M256」(同367ps/同500Nm)をそれぞれ搭載。さらにGLE450には、「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」と呼ばれるモーター(同16kW/同250Nm)と48V電装システムで構成されたマイルドハイブリッド機構も組み合わされる。駆動方式は全車4MATIC=フルタイム4WDとなるが、GLE300d 4MATICが前後50:50の固定トルク配分となるのに対し、GLE400d 4MATICスポーツとGLE450 4MATICスポーツでは前後100:0から0:100の間でトルクの連続可変配分が可能な新開発のシステムを採用。トランスミッションは全車9段ATを組み合わせている。
自動再発進機能付きのアダプティブクルーズコントロール「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」や車線維持支援システム「アクティブステアリングアシスト」など、「Sクラス」譲りをうたう運転支援システムは全車に標準装備。緊急自動ブレーキを作動させる「アクティブブレーキアシスト」には国内初導入となる機能が追加されており、対向車線を横切って右折するときに、対向車線を直進してくるクルマと衝突する危険がある場合、車速10km/h以内であれば自動ブレーキが作動するようになった。
納車については、GLE450 4MATICスポーツは本日から、GLE400d 4MATICスポーツは2019年8月以降、GLE300d 4MATICは同年11月以降とアナウンスされている。
ラインナップと価格は以下の通り。
- GLE300d 4MATIC:940万円(消費税10%を含む)
- GLE400d 4MATICスポーツ:1089万円(同8%)/1109万円(同10%)
- GLE450 4MATICスポーツ:1132万円(同8%)/1153万円(同10%)
(webCG)