マツダ・デミオに30km/リッターの新グレード

2011.06.09 自動車ニュース webCG 編集部

「マツダ・デミオ」がマイナーチェンジ 30km/リッターの新グレード追加

マツダは2011年6月9日、コンパクトカー「デミオ」に小変更を施すとともに、燃費に優れる新グレード「13-SKYACTIV(13スカイアクティブ)」を追加。6月30日に発売すると発表した。

■見た目も走りもテコ入れ

2007年7月にデビューした現行型「マツダ・デミオ」。登場から4年を経て、マイナーチェンジが施された。

外観は、他マツダ車にも見られる五角形のエアインテークや新デザインのグリルで、フロントまわりを化粧直し。内装もシート地が一新されたほか、メーターのカラーリングが白から黒へと変更され、エアコン吹き出し口にはシルバーの装飾が加えられた。ハザードランプスイッチも、より視認性の高いボタンそのものが赤いものへと改められた。

また、全グレードに瞬間燃費や平均燃費が表示できるトリップメーターが追加され、後席中央の3点式シートベルトとヘッドレストも与えられる(一部グレードはオプション)など、機能面のアップグレードも図られた。ダンパーやリアトレーリングアーム・ブッシュの変更、前後サスペンション取り付け部の剛性アップなど、見えない部分にも手が入れられている。

■燃費は一気に3割増し

燃費性能に優れる新グレード「13スカイアクティブ」が追加されたことも、今回のマイナーチェンジの目玉である。

最も注目すべきは「スカイアクティブG 1.3」と呼ばれる新しい心臓部。ハイブリッドシステムなどの電子デバイスに頼らず、内燃機関にできうる基本技術の改善(ハイコンプレッション化:圧縮比14.0、バルブの遅閉じ、新形状ピストンの採用、各パーツの軽量化、駆動ロスの軽減など)に取り組み、徹底的に燃費の向上を追及したとされる。

最高出力&最大トルクは、同じくCVTが組み合わされる従来型1.3リッターモデル「13C-V」(90ps、12.2kgm)よりもやや控えめな84ps、11.4kgmにとどまるが、シリーズ初となるアイドリングストップ機構「i-stop」の採用や、整流版によるアンダーボディのフラット化、さらにリアストップランプのLED化などの効果とも合わせ、これまでのシリーズ最高値(23.0km/リッター)を約3割上回る30.0km/リッターの燃費(10・15モード)を実現した。

そのほか「13スカイアクティブ」は、アクセルとブレーキのみならず、ハンドルさばきまで検知してドライバーに「より快適で燃費のいい運転」を促す独自の運転診断機能「i-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)」も装備。外観上も、専用バッジやヘッドランプのブルーリング、大型リアスポイラーなどで、スペシャルなエコグレードとしての個性が与えられている。

「デミオ」シリーズの新たな価格は、1.3リッターモデル「13C」の114万9000円から、1.5リッターモデル「SPORT」の162万1750円まで。新グレードの「13スカイアクティブ」は140万円。

(webCG 関)

マイナーチェンジ後の「マツダ・デミオ」。(写真は全て新グレード「13スカイアクティブ」のもの)
マイナーチェンジ後の「マツダ・デミオ」。(写真は全て新グレード「13スカイアクティブ」のもの) 拡大
インテリアの様子。パネル類やシート地などが変更された。
インテリアの様子。パネル類やシート地などが変更された。 拡大
マツダ・デミオに30km/リッターの新グレードの画像 拡大
「デミオ 13スカイアクティブ」に搭載される「スカイアクティブG 1.3」。「この先“モーター付き”の普及が進んでも、パワーユニットの主役であり続けるエンジンの改善なくして未来はない」というマツダのポリシーに基づいて燃費性能が磨かれた、新しいガソリンエンジンである。
「デミオ 13スカイアクティブ」に搭載される「スカイアクティブG 1.3」。「この先“モーター付き”の普及が進んでも、パワーユニットの主役であり続けるエンジンの改善なくして未来はない」というマツダのポリシーに基づいて燃費性能が磨かれた、新しいガソリンエンジンである。 拡大
スピードメーターの横に配される「i-DM」のモニター。ドライバーに、快適で燃費にもいいスムーズな運転を促す。
スピードメーターの横に配される「i-DM」のモニター。ドライバーに、快適で燃費にもいいスムーズな運転を促す。 拡大
マツダ・デミオに30km/リッターの新グレードの画像 拡大
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