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第1回:お手ごろ価格でインポートカーを満喫
輸入車チョイ乗りリポート~アンダー400万円編~

2020.02.21 JAIA輸入車試乗会2020 藤沢 勝
シトロエンC3エアクロスSUVシャインパッケージ
シトロエンC3エアクロスSUVシャインパッケージ拡大

年に一度のインポートカーの祭典「JAIA輸入車試乗会」の会場より、webCG編集部員が気になったクルマの魅力をリポート! 第1回は、お手ごろな価格の「シトロエンC3エアクロスSUV」「フォルクスワーゲンTクロス」「ジープ・レネゲード」を紹介しよう。

 
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たまには朝食にパンもいいね!
シトロエンC3エアクロスSUVシャインパッケージ……302万5000円

何しろ同じ「PF1」プラットフォームの「C3」より全高が135mmも高いのだ。さぞフワフワだろう……という想像は全くの間違いで、ボディーは堅固である。それでいて足まわりは柔らかいから、価格以上にずっと高級な乗り心地だ。きちんとしたボディーがあってこそサスペンションが働くのだということを実感する。ナイキの厚底スニーカーだって、きちんと鍛えている人が履いてこそ持ち味が生かせるに違いない。

1.2リッター直3エンジンは相変わらず活発で、アクセル操作に対する反応も機敏だ。最高出力110PS/最大トルク205N・mのスペックも6段ATのギア比もC3と同じだが、走らせて気持ちいいところもまた同様。ボディーが大きくなっただけでなく、パノラミックサンルーフとリアシートのスライド&リクライニング機能、グリップコントロールなどが付いているので、C3よりも150kgほど車重が増えているが、重苦しさは全くない。ちょっとノイジーなオールシーズンタイヤを「ミシュラン・プライマシー4」あたりに履き替えれば完璧だ。

エクステリアには好き嫌いがあるかもしれないが、このインテリアデザインには普遍的な美しさがあるように思う。ザラッとした風合いのベージュのシートと同じ布がダッシュボードにも貼ってある。物珍しい装備はないものの、これだけでキャビン全体がグッと明るくなり、なんだか楽しい気分になってくる。フランスパンやパプリカの入った茶色の紙袋を助手席に置きたくなってしまう。朝食はご飯にみそ汁派の私ではあるが。

(文=webCG 藤沢/写真=峰 昌宏)

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いまの日本に ちょうどいい
フォルクスワーゲンTクロスTSI 1stプラス……335万9000円

いま世界中で人気のSUVカテゴリーに、フォルクスワーゲン(VW)が満を持して投入したニューモデル。この「Tクロス」は、メーカーとユーザー、双方の期待を背負った注目の存在だ。

VWが“Tさい”SUVと呼ぶTクロス。そのボディーサイズは、全長×全幅×全高=4115×1760×1580mmと、実際はそこまで“Tさい”わけじゃない。横幅は3ナンバー相当だし、普通の立駐に入れようとすると、ビミョーに高さを持て余す。そのぶん、初めて見た人は、「お、意外に立派!」と感じるはずだ。

実際に乗り込んでも、スペースにはゆとりがある。運転席は横方向にも余裕があって、視界も良好。快適で安心感が得られる。後席もサイズの割には広々していて、頭上にも膝まわりにも窮屈さがない。そして荷室も奥行き・幅・高さともに十分な空間が確保されており、使い勝手もよさそうだ。

では、運転するとどうか?

1リッター直3ターボエンジンと7段DCTを組み合わせて搭載するTクロスは、あるときは余裕綽々(しゃくしゃく)に、あるときは懸命に走る。最高出力116PS/最大トルク200N・mというスペックをうまく生かし、街乗りなどでは力強く、高速や山坂道などでは力を振り絞って、1.3tに迫る車体を推し進める。動力性能については必要十分という印象だ。いっぽう乗り心地については、18インチという大径タイヤの採用もあってか粗さが感じられ、やや落ち着きに欠ける。

VWの“やんちゃな末っ子”は、そのサイズ感やデザイン、使い勝手のよさ、価格などから見ても、日本市場でのVWブランドのベストセラーともなり得るのではないか。そんなポテンシャルを感じさせられる一台だった。“落ち着きある大人”への成長を期待したい。

(文=webCG こんどー/写真=峰 昌宏)

フォルクスワーゲンTクロスTSI 1stプラス
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いまこそ狙い目
ジープ・レネゲード トレイルホーク……387万円

いま自動車業界で最もアツいのはSUV、それもボディーサイズの小さなコンパクトSUVだろう。キリがないので車名を挙げるのは控えるものの、毎月のように各ブランドから出るわ出るわ、もう止まらない。

でもまぁ、前からあったコンパクトハッチバックをちょっとノッポにしただけの、お手軽SUVも多いんだよなぁ……。なんて見回してみたら、いた! 本格派の匂いのする一台が。「悪路のことならお任せあれ」のジープブランドが擁する「レネゲード トレイルホーク」だ。

レネゲードの国内デビューは2015年秋と古いけれど、昨2019年にマイナーチェンジが施されたばかり。中でもこのトレイルホークは4WDシステムを備え、最低地上高も(ほかのFFモデルよりも40mm高い)210mm確保されているのが特徴。コンパクトといっても、車内はスカスカに感じられるほど余裕があって、荷室の広さもいうことなし。相当な“使える仕様”になっている。

「ブーン……」と回る1.3リッター直4エンジンは味も素っ気もないから、欧州で流通している(国内にはない)ディーゼルはどうなんだろう? などとモヤモヤするが、四角くて立ち気味のフロントウィンドウ越しの景色を見ながらトコトコドライブしていると、味うんぬんはどうでもよくなってくる。

レネゲード、いまこそ狙い目なんじゃないかな! そう思ってインポーターに聞いてみれば、実際にセールスは絶好調で、兄貴分の「ラングラー」とともにジープブランドのけん引役になっているという。多くの(6割以上の)ユーザーがデザインを理由に選んでいるというのも興味深い。女性比率が増えつつあるのも特徴で、2018年の時点で全体の28%……ということは、これって、いわゆるモテ車なのでは!? 本格派だの硬派だのと申しましたが、そんな点でもいまこそ狙い目、な気がします。

(文=webCG 関/写真=峰 昌宏、webCG)

ジープ・レネゲード トレイルホーク
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藤沢 勝

藤沢 勝

webCG編集部。会社員人生の振り出しはタバコの煙が立ち込める競馬専門紙の編集部。30代半ばにwebCG編集部へ。思い出の競走馬は2000年の皐月賞4着だったジョウテンブレーヴと、2011年、2012年と読売マイラーズカップを連覇したシルポート。

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