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第2回:“走り自慢”も“癒やし系”も選べます
輸入車チョイ乗りリポート~400万円から600万円編~

2020.02.29 JAIA輸入車試乗会2020 webCG 編集部
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シトロエンC5エアクロスSUVシャイン
シトロエンC5エアクロスSUVシャイン拡大

年に一度の輸入車の祭典「JAIA輸入車試乗会」より、webCG編集部員が注目車種を紹介! 第2回は、特濃フレンチSUVの「シトロエンC5エアクロスSUV」と、英独のコンパクトロケット「MINIジョンクーパーワークス クラブマン」「アウディSQ2」の走りをリポート。

 
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あえてデコボコを踏みたくなる
シトロエンC5エアクロスSUVシャイン……431万9000円

2020年2月某日。神奈川県の大磯町付近で、車線内で右へ寄ったり左へ寄ったりと、落ち着きなく走るC5エアクロスSUVを見かけた方がおられるもしれない。そのドライバーは私である。後続車に迷惑をかけないよう気をつけてはいましたが、不審に思った方がいたらゴメンナサイ。

C5エアクロスSUVの自慢は、何といっても“ハイドロの現代的解釈”をうたうサスペンション「プログレッシブ・ハイドロ―リック・クッション」だ。決してフワフワしているというわけではないが、粘り気があるかのように柔らかい。今回のようなチョイ乗りでは路面の凹凸を踏んでみたいという衝動に駆られ、ついつい落ち着きのない走りをしてしまったのである。しかしこの足まわりの仕上がりは、控えめに言ってサイコーである。

パワフルな2リッターディーゼルターボエンジンと8段ATからなるパワートレインに不満はなく、アダプティブクルーズコントロールや車線維持支援システム、ハンズフリー電動テールゲートまで付いている。細かく見れば機能に差はあるかもしれないが、装備内容は欧州プレミアムブランドのSUVにもヒケを取らない。

そしてこれらに負けず劣らず魅力的なのが、素晴らしくカッコいいボディーだ。横や後ろから見たら他のクルマとそれほど違うわけではないが、フロントマスクはオンリーワンにしてナンバーワン! ……しかし、文字で表現するのが難しいタイプだ。私にとっては大好物で、見慣れてはいるものの、いまだにどこに目の焦点を合わせていいのか分からないほどだ(褒めている)。

まずは出来のいいシャシーやパワートレインをつくり上げ、その上でユニークなサスペンションや個性的なデザインといった、シトロエンならではの魅力を付与したC5エアクロスSUV。なかなかに戦略的なクルマだと思う。

(文=webCG 藤沢/写真=峰 昌宏)

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シゲキ足りてる?
MINIジョンクーパーワークス クラブマン……568万円

大磯プリンスホテルの駐車場で車両を受け取ると、ターボエンジンをボーボーいわせながら海岸沿いの幹線道路へGO。ドライブモードはもちろん「SPORT」である。クルマの流れを見計らってアクセルをズドンと踏むと、MINIジョンクーパーワークス(JCW)クラブマンはパチンコ玉みたいにどーんと前に飛び出した。たちまち法定速度に当たり、前走車のお尻が迫る。まぁ速いこと、速いこと。これだけ速けりゃ、どこの高速道路でも加速・追い越しで痛痒(つうよう)を覚えることはないでしょう。考えてみりゃ最高出力306PS、最大トルク450N・mのフルタイム四駆である。諸元だけ見りゃ「ランエボ、インプなんするものぞ」なわけだから、速くて当たり前なんですけどね。

大磯港出口の下りS字でブレーキング&切り返しを試すと、その身のこなしはやっぱりゴーカートフィーリング。3ドアなどと比べたら穏やかな方かもしれないが、それでも「ロールを嫌う系」なのは間違いなく、いささか演出めいた過剰さも含めて「ああ、この瞬間がMINIだね」。その代償といっては何だが、乗り心地はやっぱり硬い。乗る前から覚悟はしていたが、事前予想の2割増しで硬かった。なにせ、「路面の状態を検査する機械かなんかですか?」というレベルでアスファルトの状態をひろうのだ。段差やうねりはもちろん、ささやかな舗装のキズすらシート越し&ステアリング越しに伝えてくる。そして、その硬さ、路面状況を如実に伝える情報解像度の高さもまた、このクルマの個性となっているのは間違いない。

コーナーでブレーキを踏めば“その先”を期待してATがキックダウン。しかし市街地ゆえにコーナー出口でも加速しないでいると、ボーボー不満をたれながらギアを上にもどしていく。そうしたSPORTモード時の制御を含め、JCWはどこをとっても商品性にブレがない。分かりやすくどう猛で、分かりやすく前のめり。その潔さに、やっぱり好感を抱くのである。

(文=webCGほった/写真=峰 昌宏)

MINIジョンクーパーワークス クラブマン
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いつものあなたが見てみたい
アウディSQ2……599万円

いまのアウディのラインナップのなかで、最も小さなSUVが「Q2」。今回のSQ2は“S”の文字が示すとおり、その高性能版である。

アウディのSモデルといえば、「上品」「滑らか」「高性能」といったイメージ。けれどこのSQ2は、アウディQ2の「やんちゃ」で「若々しい」「スポーティー」な印象を、そのまま5割上乗せしたようなクルマに仕上がっていた。

まずは見た目。「型破る」をテーマに掲げて登場したQ2がベースなだけあって、その造形は他のアウディとは一味違う。ポリゴンで構成されたようなエクステリアデザインは、デビューから3年近くたってもいまだ新鮮で、そこにSモデル専用デザインのアグレッシブなシングルフレームグリルが加わることによって存在感を増している。全長×全幅×全高=4220×1800×1525mmというボディーは、都市型モビリティーとして最適なサイズだ。

そのノーズに搭載されるのは、最高出力300PS、最大トルク400N・mの2リッター直4ターボエンジン。「WRX STI」や「シビック タイプR」並みのスペックなのだから、その速さは想像のとおりである。手動調整式のシートを“やる気”のポジションに合わせ、アクセルペダルをグッと踏み込めば、体はシートに押しつけられ、室内は豪快なサウンドに満たされる。Q2シリーズ唯一の「クワトロ」モデルだけあって、トラクションに余裕があるのもうれしい。一方で「エフィシェンシー」モードを選べば適宜クラッチを切り離してコースティング走行に移行するというのも、いまどきだ。

そんなアウディSQ2に乗っていて、「おや?」と思ったのは、奥歯にものが挟まったかのような乗り心地だった。低中速ではゴツゴツと、明らかに硬めなフィーリングなのに、ペースが上がると硬さに一貫性(?)がなくなり、「まがる・とまる」のシーンなんかでは、クニャッとあいまいさがまじる。

念のためタイヤを確認してみると、215/55R17のミシュランのスタッドレスタイヤ「X-ICE 3」を履いていた。ちなみに標準装着は235/45R18サイズ。ホットハッチ、あるいはスポーツカーのような成り立ちのSQ2にとって、これは少々きついハンディだったかもしれない。

(文=webCG こんどー/写真=峰 昌宏)

アウディSQ2
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webCG 編集部

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1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。

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