VTホールディングスが英ケータハムカーズの株式を取得 連結子会社に

2021.04.07 自動車ニュース webCG 編集部

自動車ディーラー事業や輸入車のインポーター事業を手がけるVTホールディングスは2021年4月6日、イギリスの自動車メーカーであるケータハムカーズ・グループ・リミテッドの株式を取得し、同社とその子会社2社を連結子会社化したことを発表した。

前オーナーからの要請に応えて株式を取得

VTホールディングスは連結子会社であるエスシーアイを通じて、2009年よりケータハムの製品である「スーパーセブン」の車両販売とアフターセールス業務を行っており、現在も年間120台以上の車両を販売している。

同社によるケータハムカーズの買収は、前オーナーであるマレーシアの投資家グループからの打診に応えたもので、「ケータハムの製品はニッチではあるものの、小規模自動車メーカーとして安定的な販売実績があり、今後も一定の需要が見込まれること」「VTホールディングスのオペレーションノウハウやマンパワーによって、品質改善や付加価値向上、収益の改善等の実現が見込まれること」「VTホールディングスにイギリスでのビジネスの実績があり、かつブレグジットに関してイギリス・EU間で合意に達し、その状況に一定の見通しが立ったこと」「VTホールディングスの関与により、ケータハム・スーパーセブンの安定供給体制を確立できると見込まれること」を理由に、株式の取得に踏み切ったという。

VTホールディングスの高橋一穂代表取締役社長は今回の株式取得について、「私たちは世界的に有名なパフォーマンスカーメーカーを取得しただけでなく、ケータハムの伝説を守る存在になった。『セブン』の軽量の精神を守りながら、今後の規制に対応すべく開発にも力を入れていく」とコメント。一方ケータハムカーズのグラハム・マクドナルド最高経営責任者は、「高橋氏と彼のチームは、ケータハムブランドのDNA、伝統、お客さま、そして私たちの情熱を心より理解してくれている。 チームとして、新たなチャプターをスタートできることを楽しみにしている」と述べた。 

(webCG)

ケータハム・スーパーセブン1600
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