マクラーレンの新型スポーツモデル「アルトゥーラ」が日本上陸

2021.04.13 自動車ニュース webCG 編集部
マクラーレン・アルトゥーラ
マクラーレン・アルトゥーラ拡大

マクラーレン・オートモーティブは2021年4月13日、東京・竹芝において新型ハイブリッドスポーツモデル「Artura(アルトゥーラ)」の実車を日本で初披露した。

 
2021年2月17日(現地時間)にオンラインで発表されたマクラーレンのニューモデル「アルトゥーラ」。
2021年2月17日(現地時間)にオンラインで発表されたマクラーレンのニューモデル「アルトゥーラ」。拡大
マクラーレン車でおなじみの上方に開くディヘドラルドアが採用されている。ボディーサイズは全長×全幅×全高=4539×1913×1193mmと発表されている。
マクラーレン車でおなじみの上方に開くディヘドラルドアが採用されている。ボディーサイズは全長×全幅×全高=4539×1913×1193mmと発表されている。拡大
日本で初披露された「アルトゥーラ」は左ハンドル仕様で、「フラックスグリーン」の外装色をまとっていた。
日本で初披露された「アルトゥーラ」は左ハンドル仕様で、「フラックスグリーン」の外装色をまとっていた。拡大
リアガーニッシュに「McLaren ARTURA」のエンブレムを装着。
リアガーニッシュに「McLaren ARTURA」のエンブレムを装着。拡大
メーターパネルに8インチ液晶ディスプレイを採用。ストップ&ゴー機能付きインテリジェントアダプティブクルーズコントロール、レーンデパーチャーウオーニング、ハイビームアシストなど運転支援システムの充実も「アルトゥーラ」の特徴。
メーターパネルに8インチ液晶ディスプレイを採用。ストップ&ゴー機能付きインテリジェントアダプティブクルーズコントロール、レーンデパーチャーウオーニング、ハイビームアシストなど運転支援システムの充実も「アルトゥーラ」の特徴。拡大
「アルトゥーラ」のために専用開発された一体型のシェルシートが採用される。
「アルトゥーラ」のために専用開発された一体型のシェルシートが採用される。拡大
タイヤは「アルトゥーラ」専用開発の「ピレリPゼロ」が装着されている。サイズは前:235/35ZR19、後ろ:295/35ZR20となる。
タイヤは「アルトゥーラ」専用開発の「ピレリPゼロ」が装着されている。サイズは前:235/35ZR19、後ろ:295/35ZR20となる。拡大

アルトゥーラは、同年2月17日(現地時間)にオンラインで発表されたマクラーレンのニューモデル。同社の市販モデルでは初となる3リッターV6ツインターボエンジンに、外部充電が可能な5個のリチウムイオンモジュールからなるバッテリーと、電動モーターを組み合わせた「ハイパフォーマンス・ハイブリッド(HPH)」パワートレインを搭載している。

リアミドに搭載されるV6ツインターボエンジンは最高出力585PS/7500rpm、最大トルク585N・m/2250-7000rpm、モーターは同95PS、同225N・mを発生。システム最高出力は680PS、同最大トルクは720N・mとなる。トランスミッションは「SSG」とマクラーレンが呼ぶ、新開発の8段DCTを組み合わせる。

サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン式、リアがマルチリンク式。ともにアルトゥーラのために新開発されたものだという。カメラやセンサー情報によって減衰力を可変させる従来型のマクラーレンプロアクティブダンピングコントロール(PDC)が進化したPDCIIや、マクラーレン車として初めて電子制御ディファレンシャルが採用されているのもトピックである。

ボディーは、「マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)」と呼ばれるもので、カーボンファイバーとスーパーフォームド(成形)アルミニウムで構成されている。MCLAはHPH専用に最適化されており、電動の暖房・換気・空調システムの導入を前提としているほか、配線を従来モデルよりも25%削減し軽量化と通信速度の向上に寄与するイーサネットエレクトリカルアーキテクチャーなどを盛り込んでいるという。

エクステリアは、マクラーレンらしさを印象づけるシュリンクラップド(包装)デザインで、従来モデルと同じく上方に開くディヘドラルドアが採用されている。パネル接合部を減らした一枚ものとなる大きな外板の採用もデザイン上の見どころで、空気の流れを計算した有機的なフォルムが特徴といえる。ボディーサイズは全長×全幅×全高=4539×1913×1193mmで、ホイールベースは2640mm。車重は1498kg(DIN)と発表されている。

インテリアにおいては、乗員を包み込むようなコックピットデザインが特徴。フルデジタルのインストゥルメントパネルは、ステアリングコラムと連動して動くようになっている。走行モードのセレクタースイッチはメーターナセルに組み込まれ、走行時などでもステアリングホイールから手を離さずに選択できるようになっている。軽量な一体型のシェルシートは、アルトゥーラのために専用開発されたアイテムだ。

0-100km/h加速が3.0秒、0-200km/h加速が8.3秒、最高速度が330km/h(EV走行時の最高速度は130km/h)というパフォーマンスを誇るいっぽう、WLTPの燃費値は50mpg(約17.7km/リッター)超、CO2排出量は129g/kmに抑えられている。また、一充電あたり30kmのEV走行が行え、標準的なEVSEケーブルの使用によりバッテリーの約80%の充電が2時間半で完了するという。

価格は2965万円。

(webCG)

マクラーレンの新型スポーツモデル「アルトゥーラ」の詳細な写真はこちら

関連キーワード:
アルトゥーラ, マクラーレン, 自動車ニュース